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2013 年度 実績報告書

開発途上国の震災障害者の生活再建をめざした支援制度構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23510215
研究機関公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構

研究代表者

阪本 真由美  公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, その他部局等, 研究員 (60587426)

キーワード震災障害者 / 生活再建 / 災害ケースマネージメント
研究概要

開発途上国における震災障害者の生活再建において求められる支援制度について、インドネシア、ハイチを中心に検証した。研究実施過程において新たに、2011年の東日本大震災、2012年のアメリカ・ハリケーンサンディが発生したことから、これらの災害による被災者支援制度(先進国の事例)との比較検討を行った。
開発途上国については特にインドネシアを中心に調査を実施した。インドネシアについては、災害を機に震災障害者支援制度が新たに構築されているものの、予算的な制約により、政府の予算が提供できる範囲でのみ支援が提供できているという実態が明らかになった。そのような政府の脆弱性を、民間からの支援が補完しており、NGOによる「地域にねざしたリハビリテーション」を通した支援が、被災者の生活再建に貢献していることが明らかになった。
震災障害者支援における官民連携の重要性という傾向は、東日本大震災、アメリカの事例においても確認された。アメリカについては、2005年のハリケーン・カトリーナを機に、被災者支援策として、災害ケースマネージャーが被災者宅を訪問し「被災者のみたされぬニーズを満たす」ことを目標とした災害ケースマネージメントプログラムが試行された。2008年には災害対策法(スタッフォード法)が改正され、2012年のハリケーン・サンディで制度適応が行われていた。
以上の検証から、震災障害者支援制度においては、①支援金の提供という一時的な救済措置だけでは生活再建の実現は難しいこと、②支援においては官民連携による災害障がい者を巻き込んだネットワークの構築が重要であり、その仕組みを制度化する必要性がある点が明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ハリケーン・カトリーナにおける分散居住者支援をめぐる課題について2013

    • 著者名/発表者名
      阪本真由美、立木茂雄、マリエリザベス、石川永子
    • 雑誌名

      地域安全学会概要集

      巻: 32 ページ: 109,112

  • [学会発表] ハリケーン・カトリーナにおける分散居住者支援をめぐる課題について

    • 著者名/発表者名
      阪本真由美、立木茂雄、マリエリザベス、石川永子
    • 学会等名
      地域安全学会第32回研究発発表会(春季)
    • 発表場所
      新潟県男鹿
  • [図書] Human Security and Japan’s Triple Disaster- Responding to the 2011 Earthquake, Tsunami and Fukushima Nuclear Crisis (Routledge Humanitarian Studies)2014

    • 著者名/発表者名
      Mayumi Sakamoto
    • 総ページ数
      89,90
    • 出版者
      Rutledge
  • [図書] 発達科学ハンドブック7 災害・危機と人間2013

    • 著者名/発表者名
      阪本真由美
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      新曜社

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公開日: 2015-05-28  

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