研究課題/領域番号 |
23510216
|
研究機関 | 海上保安大学校(国際海洋政策研究センター) |
研究代表者 |
山田 多津人 海上保安大学校(国際海洋政策研究センター), その他部局等, 教授 (90559220)
|
研究分担者 |
水井 真治 広島商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (50249843)
|
キーワード | レーダ / 小型FRP船 / RCS |
研究概要 |
1 実海域で取得したデータに基づく基礎解析 小型船映像の表示特性を詳細に検討するために、レーダの使用条件(パルス幅やレーダレンジ)、小型船の船位する状況(船の向きであるアスペクト角)、レーダまでの距離等を変更し、実海域での観測実験を行い、系統的・基礎的なデータを取得し、小型船のレーダ反射信号強度の特性について検討した。また、当該基礎的なデータを基に、RCSの推定を行い、既往研究によるRCSの累積分布モデルと比較評価を実施した。 2 レーダ反射器による効果・影響の実態解明 1で得た基礎的なデータとの比較論的な手法により、レーダ反射器の効果を定量的に計測し、評価した。また、この結果から、レーダ反射器以外の付加物(アルミ泊系の電磁波反射材やアルミ素材の布等、加工が容易で小型船運航者が利用する際に小さな負荷で実現可能なもの)の定量的な評価を行える基本的なデータを得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度には、観測装置の開発遅延から、やや遅れ気味であったが、装置を改修し初期の目的とする機能が発揮できるようになった。このことから実海域での観測実験を実施し、平成24年度に基本的に予定していた研究計画を遂行できた。
|
今後の研究の推進方策 |
平成25年度は研究の最終年度であることから、レーダ視認性を向上させる手法の更なる検討とその評価・提案を行うために、平成24年度までの研究成果に加えて、実海域での実験を行い成果をとりまとめ、関係する学会等で成果の公表を行う。
|
次年度の研究費の使用計画 |
物品購入が安価で執行できたこと等により僅かながら使用残が発生しているが、必要な機材(消耗品等を含む)の購入、情報収集や研究成果の公表等に有効に活用する予定である。
|