船舶用レーダから反射信号データを記録する装置を開発した。この装置を使用して、小型FRP船の信号強度と2次元分布の特性について、レーダリフレクタの搭載及び非搭載の状況、また、アスペクト角を90°と0°とする状況で比較し解析を行った。主要な結果は次の通り。(1)リフレクタ非搭載時、船首が向首する小型FRP船のRCSは正横時の半分程度となる。(2)レーダリフレクタを搭載することでRCSは2倍程度向上する。(3)小型FRP船のエコーペイント特性(映像の大きさと形状)はアスペクト角に依存しない。(4)レーダリフレクタを搭載する方が映像サイズ(方位方向及び距離方向)は大きく表示される。
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