研究課題/領域番号 |
23510224
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
古川 竜太 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究員 (60357928)
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研究分担者 |
及川 輝樹 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究員 (10435761)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 火山灰 / フィールドサーバ / 降灰 / 観測 / リモートセンシング / Arduino / 花粉 |
研究概要 |
フィールドサーバ技術を応用した火山灰観測装置の設計検討および試作をおこなうとともに,設置場所選定のための現地調査を実施した.観測装置の設計は研究者が自作・改良できる機種として,Arduinoチップを主演算装置として採用し,スケッチプログラムで各種センサ類を稼働させる構成とした.センサ類には花粉計測システムで実績のあるレーザ回折方式による粒子センサに加えて,埋没度センサとして硫化カドミウム(CdS)をもちいた光抵抗素子および感圧素子(SpectraSymbol SP-L0050-103-ST),堆積厚測定センサとして赤外線位置検出素子(シャープGP2Y0A21YK)および超音波測距素子(Maxbotix MX001LV-MaxSonar-EZ1),重量センサとして高分子厚膜素子(Interlink No.402),温度較正用の温度センサ(LM35DZ)を選定し,各センサの試作および室内での動作テストをおこなった.測定データはロガー(Graphtec GL900)に蓄積する形式を検討し,リアルタイムデータ送出は次年度の課題とした.観測機器設置場所の検討のため活発に噴火をおこなっている霧島火山を候補として選定し,設置候補場所の現地調査を実施した.その結果,新燃岳火口の南東3km付近が観測好適地であることが判明した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
測定センサ類の選定及びデータを収納する手法の検討に時間を要したため,進行が遅れた.
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今後の研究の推進方策 |
各センサ類からデータを収納する部分の技術的問題が解決したため,本格的に機器の作成と火山近傍での実地テストが可能となる見込みである.当初予定していた霧島火山での実地テストは噴火活動が低調に推移しているため,別の活動的な火山を選定して実施する予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
前年度購入できなかったデータ収納および外部との通信機器等を充実させ,観測機器の製作・試験を行う.実地テストを複数回おこない,装置の改良を精力的に行う.
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