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2012 年度 実施状況報告書

斜面崩壊予知のための超音波による土中水分水位広域モニタリングシステムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 23510230
研究機関立命館大学

研究代表者

田中 克彦  立命館大学, 総合科学技術研究機構, 教授 (00367997)

研究分担者 深川 良一  立命館大学, 理工学部, 教授 (20127129)
酒匂 一成  鹿児島大学, 理工学研究科, 助教 (20388143)
藤本 将光  立命館大学, 理工学部, 助教 (60511508)
キーワード斜面崩壊 / 地下水位 / 野外モニタリング / 超音波
研究概要

初年度に地下水位モニタリングのモデルシステムの設計と必要な測定機器の設計・試作を行った。今年度はこれを実地盤に試験適用して、野外多地点モニタリングの課題抽出を行うことを目的とした。予備実験において、測定精度を上げるためには、超音波導波管の長さを40~50cmと短くして、これを測定深さに応じて長さを変えた埋設ガイドパイプ内に設置する方式が有効であることを確認し、以後この方式を採用することにした。野外モニタリングの基礎実験として、滋賀県大津市山麓の不動寺においてあらかじめ地下水帯の空間分布が分かっている地点でシステムの試験運用に着手した。8チャンネルマルチプレクサを用いて、場所と深さを変えた8箇所で水位変動のモニタリングを行った。実験の結果、降雨による地下水位の変動が確認され、多チャンネル間で整合性のあるデータが得られた。モニタリング実験の途中で落雷事故が発生して、システムが破損したため、その後モニタリング実験を中断した。落雷対策を含めて計測器の設計の見直しを行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

野外モニタリング中にシステムに落雷があり、計測器が破損して実験の中断に追い込まれた。計測器の修理を行ったが、その後測定器の機能を十分に回復できず、測定器の再設計を行っている。

今後の研究の推進方策

雷対策と機能の見直しを含めて再設計した計測器を用いて野外でのモニタリング実験を行う。多地点モニタリングシステムの展開に向けて野外計測の課題を抽出し、システムの有用性を検証する。併せて、室内実験レベルで基礎的検討も継続して行う。

次年度の研究費の使用計画

今年度は多地点計測用マルチプレクサと検出器を増設して野外でチャンネル数を増やしてモニタリング実験を行う予定であったが、落雷事故により計測器の設計見直しが必要になり、計測器の増設が遅れている。次年度は再設計した検出器と多地点計測用マルチプレクサの製作費および野外でのシステム設置費に今年度の未使用分も含めて研究費を使用する。また、実験室での基礎実験にも研究費の一部を充てる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 超音波による土中水分・水位モニタリングにおける導波管形状の反射波への影響

    • 著者名/発表者名
      黒原雄大、平岡伸隆、三品健、田中克彦、酒匂一成、深川良一
    • 学会等名
      平成24年度土木学会関西支部年次学術講演会
    • 発表場所
      神戸市立工業高等専門学校(兵庫県)
  • [学会発表] Monitoring of soil moisture and groundwater level using an embedded high-frequency ultrasonic detector for prediction of slope failures

    • 著者名/発表者名
      Nobutaka Hiraoka, Takeshi Mishina, Takehiro Kurohara, Katsuhiko Tanaka, Kazunari Sako, Ryoichi Fukagawa, Asako Togari, Hiroyuki Morishima, and Makoto Shimamura
    • 学会等名
      15th International Conference on Experimental Mechanics (ICEM 15)
    • 発表場所
      Porto, Portugal

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公開日: 2014-07-24  

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