初期の積乱雲や竜巻・ガストフロントなどの挙動をリアルタイムに捉えるために、屋外設置型の監視カメラを複数台設置し、東京、横浜、千葉など都市周辺をカバーし、南関東における積乱雲発生を把握した。現有器材である、ドップラーレーダー等を用いて横須賀における通年観測を継続するとともに、夏季集中観測を実施した。積乱雲の発生初期のレーダーエコー(ファーストレーダーエコー)観測を行い、積乱雲監視カメラで捉えた雲、直接測量による雲頂高度、レーダーエコーデータから積乱雲の成長速度等のデータを蓄積した。 また、現在実施している、複数のXバンド・レーダーを用いたネットワーク観測(通称X-NET)のデータの活用や、共同研究している雲レーダー(千葉大学リモートセンシング研究センター)との同時観測も実施し、情報交換も行った。
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