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2013 年度 実績報告書

ヒトの癌細胞における遺伝子増幅領域のゲノム構造解析と疾患原因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23510241
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 均  東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (70183829)

キーワード染色体 / FISH / 遺伝子増幅 / 癌 / ゲノム構造
研究概要

ヒト癌細胞における遺伝子増幅領域のゲノム構造異常とその機能的な意義を明らかにして病因解明に迫ること、および増幅領域形成に共通するメカニズムを明らかにすることを目的として本研究をスタートさせた。当初計画していた、ErbB2を発現していない乳癌細胞株HC1143株にFISH法で同定された第19染色体上のNOTCH3遺伝子由来シグナルのうち、マーカー染色体上の遺伝子増幅しているNOTCH3遺伝子領域に注目してそのゲノム構造を明らかにすること、原発性体腔内リンパ腫PEL細胞株2株(OS-1およびPSu株)の共通増幅領域(1q31.3-q32.1)の詳細なゲノム構造解析をすること、については適切なDNAクローン取得が出来ず研究計画は進展していない。
他方、ヒト非小細胞肺癌細胞株NCI-H1299株に二本鎖切断とその後の非相同末端結合(NHEJ:non-homologous end joining)を積極的に誘発する目的で導入されたプラスミドDNAの挿入部位について、幾つかのクローンをFISH解析した。マーカー染色体上に単一挿入部位を保持している安定したクローンについて、導入されたプラスミドDNAプローブ(約7.2kb)を二分して別々に標識しFiber-FISH法を用いて詳細に解析した結果、染色体上の挿入部位においてプラスミドDNAがmulti copiesで増幅していることを見いだした。また、このマーカー染色体が5種類の染色体からなる再構成染色体であることも明らかにした。
さらに新たに、免疫不全マウスに連続継代移植された患者由来ヒト腫瘍細胞の継代5代目における染色体解析を行った。その結果、マウス脾臓内で増殖している腫瘍は、46, XX, t(2;11;14) ? の核型を示す均一な細胞集団であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Two color fluorescence in situ hybridization analysis of the transfected plasmid DNA in human lung cancer cell line, H12992013

    • 著者名/発表者名
      Yokomi, I., Ogiwara, H., Kohno, T., Yokota, J. and Satoh, H.
    • 雑誌名

      Cytologia

      巻: 78 ページ: 121-122

    • DOI

      10.1508/cytologia.78.121

    • 査読あり
  • [学会発表] 免疫不全マウスに連続継代移植されたヒト腫瘍細胞の継代5代目における染色体解析2013

    • 著者名/発表者名
      佐藤均、Sanaz Firouzi、渡邉俊樹、矢持忠徳
    • 学会等名
      第64回 染色体学会年会
    • 発表場所
      富山市、富山大学五福キャンパス黒田講堂
    • 年月日
      20131108-20131110

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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