研究課題/領域番号 |
23510244
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
濱野 慶朋 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10281354)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | MPO-ANCA |
研究概要 |
・平成23年度は来年度の研究に備え、B6マウス背景遺伝子に血管炎自然発症モデルSCG/Kjマウスの遺伝子を導入した区間コンジェニックマウスの作成を継続した。当該年度において、B6.C1SCG,B6.SCG1SCG, B6.SCG2SCG, B6.C10SCG, B6.C16SCGの、合計5つの区間コンジェニックマウスの退交配第8代が終了した。既に予備実験に使用可能な段階ではあるが、ジャクソン研究所の勧告により、今後合計10代の退交配予定である。・位置的候補遺伝子Aの機能解析のため、SCG、B6の両親系の脾細胞・腎細胞からRNA抽出・cDNA合成を行い、遺伝子強制発現による機能解析、位置的候補遺伝子発現較差解析の準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該年度中、研究責任者は一般病院へ出向し地域医療に従事したため、来年度以降の研究進展を目標とした準備期間とした。・平成23年度は来年度の研究に備え、B6マウス背景遺伝子に血管炎自然発症モデルSCG/Kjマウスの遺伝子を導入した区間コンジェニックマウスの作成を継続した。当該年度において、B6.C1SCG,B6.SCG1SCG, B6.SCG2SCG, B6.C10SCG, B6.C16SCGの、合計5つの区間コンジェニックマウスの退交配第8代が終了した。ジャクソン研究所の勧告により、今後合計10代の退交配予定である。・位置的候補遺伝子Aの機能解析のため、SCG、B6の両親系の脾細胞・腎細胞からRNA抽出・cDNA合成を行い、遺伝子強制発現による機能解析、位置的候補遺伝子発現較差解析の準備を行った。
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今後の研究の推進方策 |
(1)区間コンジェニックマウスの作成:当該年度において、B6.C1SCG,B6.SCG1SCG, B6.SCG2SCG, B6.C10SCG, B6.C16SCGの、合計5つの区間コンジェニックマウスの退交配第8代が終了した。今後合計10代の退交配予定である。(2)位置的候補遺伝子群の多型解析:候補遺伝子Aを含めた位置的候補遺伝子群の両親系統間(SCG/Kj・B6)における多型解析を、コード領域、調節領域、トランスポゾンの結合を念頭に置きながら行う。次世代シーケンサーを用いたリシークエンスによる一般的なゲノム多型解析の他に、遺伝子のエクソン部分を選択的に多型解析できるExome sequencingを考慮している。(3)位置的候補遺伝子Aの機能解析:細胞を用いた遺伝子強制発現系、及びリコンビナントタンパクおよび抗体を作成したのち、細胞・マウス個体への投与による機能解析を行う。(4)位置的候補遺伝子の発現較差解析:1-LOD支持領域における位置的候補遺伝子の発現較差解析を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
費用は試薬・物品・実験動物の購入、施設内に保有していない機器による解析費用、書籍購入、学会への参加費などにあてる予定である。・cDNAクローニング・強制発現のための試薬購入(インビトローゲン社Gatewayシステム、リポフェクタミン、プライマー合成等),書籍の購入・学会参加費用。・Exome sequencingのためのMouse Exome SureSelect Kit購入。・施設内に保有していない機器による解析費用。
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