MPAの発症にはMPO-ANCAの産生が関わるが、その原因は不明である。 我々は血管炎モデルマウスを用いてMPO-ANCA産生遺伝子座Man-1を同定し、マウス第1染色体上に単一の候補遺伝子Aを同定した。遺伝子Aのリコンビナントタンパクによる細胞増殖を検討したところ、有意な増殖促進を認めた。しかし、強制発現の系では活性化マーカーの増強は得られなかった。区間コンジェニックマウス作成過程で、Man-1領域内で染色体組み替えを生じたマウスを得ることができ、これを利用して位置的候補遺伝子の絞り込みを行い、機能解析につなげていきたいと考えている。
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