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2013 年度 実績報告書

3本鎖DNAを利用した新規コンビナトリアル合成レセプターライブラリーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23510264
研究機関日本大学

研究代表者

春木 満  日本大学, 工学部, 教授 (30273593)

キーワード3本鎖DNA / ペプチド / 合成レセプター / DNAタグ / コンビナトリアルライブラリー
研究概要

本研究は,足場として3本鎖DNAを利用し,3本のランダム配列ペプチドを連結したコンビナトリアル合成レセプターライブラリーの開発を目的とした。方法としては,3本鎖を形成する各1本鎖DNAの一方の端にアミノ酸を付加し,もう一方の端にそのアミノ酸に対応したDNAタグを付加する。これにより,標的分子に対して複数個所で結合することにより高い選択性・親和性を有し,付加するアミノ酸の同定が可能なライブラリーを構築する。
前年度までに,相補鎖を加えて2本鎖とした後,T4 DNA ligaseによりDNAタグを連結できることを確認したので,今年度は実際にTrp,Phe,Valの3種類のアミノ酸を用いたジペプチドライブラリーの作成を試みた。また,ライブラリーの有効性を示すための比較対象として,通常のペプチドライブラリーを用いたセレクションも行った。ライブラリーの作成は,まずFmoc-Trp/Phe/Val-OSuを5'アミノ化DNAに連結し,脱保護したのち相補鎖を加えて2本鎖として,各アミノ酸に対応するDNAタグを連結した。次にタグ配列を連結したDNAをStreptavidin Magnetic Beadsに結合させ,BanII処理によりタグ結合断片をDNAをビーズから回収した。それぞれのアミノ酸を付加したDNAを混合したのち三分割し,2番目のアミノ酸の付加を行った。さらに各アミノ酸に対応するDNAタグを連結し,Beadsに結合させた後,0.15 M NaOHにより1本鎖DNAを解離させた。各1本鎖DNAを混合し3本鎖の形成を試みたが,その確認には至っていない。現在3本鎖形成条件の検討を行っており,ライブラリーが作成できれば,これを用いてセレクションを行う予定である。本研究は,アミノ酸に対するDNAタグ付加を簡便に行う方法を開発し,有意義な成果が得られたと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 3本鎖DNAを利用したコンビナトリアル合成レセプターライブラリーの作成2014

    • 著者名/発表者名
      春木 満,緑川尚人,岡部諭典,平野展孝
    • 学会等名
      平成26年度化学系学協会東北大会
    • 発表場所
      山形大学米沢キャンパス
    • 年月日
      20140920-20140921

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公開日: 2015-05-28  

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