研究課題
基盤研究(C)
ヒトアスパラギン合成酵素(hAS)は、急性リンパ性白血病のアスパラギナーゼ療法において、再発や薬剤耐性を引き起こす原因酵素として注目されている。本研究は、hASを特異的に阻害することで、薬剤耐性を獲得した急性リンパ性白血病細胞に対して有効な新しい化学療法剤を開発することを目的としたものである。hASの反応機構にもとづき、その遷移状態アナログとなるN-adenosylsulfoximine およびその誘導体を合成した。その結果、hASを時間依存的に強力に阻害する化合物を得ることに成功し (Ki* = 7.6 nM)、アスパラギナーゼ耐性の白血病細胞に細胞死を引き起こすことを、世界で初めて示した。
すべて 2014 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 5件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)
Bioorg. Med. Chem.
巻: 22 ページ: 1176-1194
10.1016/j.bmc.2013.12.034
巻: 20 ページ: 5915-5927
10.1016/j.bmc.2012.07.047
http://www.scl.kyoto-u.ac.jp/~hiratake/(2).pdf