光化学的新技術を用いたＤＮＡ結合タンパク質の網羅的クローニング法の開発

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23510286
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: ケミカルバイオロジー
• 研究機関: 鈴鹿医療科学大学
• 研究代表者: 定金 豊 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 教授 (60293304)
• 研究分担者: 大塚 功 九州保健福祉大学, 薬学部, 准教授 (20389589)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: 光反応 / 分析化学 / コンフォメーション病 / DNA結合タンパク質 / ゲルシフトアッセイ

研究概要

転写調節などの様々な機能を担うDNA結合タンパク質の効率的な解析法とクローニング法について，光を照射するだけで共有結合をつくる性質をもつ光反応基を利用して開発研究を実施した．従来法では不可能であった複数のDNA結合タンパク質の同時解析を可能とした光化学的ゲルシフトアッセイ法を開発し，核抽出液を用いた実験でその解析能力の高さを実証した．光反応性DNAを分子生物学的手法であるパニング法や機器分析法である質量分析法と組合せることで光化学的クローニングを実施するための基礎的な実験を実施した．さらに，本解析法のターゲットとなる脳神経疾患の基礎的な知見を得ることができた．

研究成果

• [雑誌論文] Disruption of zinc homeostasis and the pathogenesis of senile dementia (2014)
  • 著者名/発表者名: M. Kawahara, D. Mizuno, H. Koyama, K. Konoha, S. Ohkawara,, Y. Sadakane
  • 雑誌名: Metallomics 巻: 6 ページ: 209-219
• [雑誌論文] Experimental conditions for analyzing carbohydrate-binding protein using photoreactive lactose ligand prepared with AffiLight CHO (2012)
  • 著者名/発表者名: Y. Sadakane, M. Yamazi, I. Otsuka
  • 雑誌名: Photomedicine and Photobiology 巻: 34 ページ: 37-38
• [雑誌論文] Determination of rate constants for beta-linkage isomerization of three specific aspartyl residues in recombinant human alpha A-crystallin protein by reversed-phase HPLC (2011)
  • 著者名/発表者名: Y. Sadakane, N. Fujii, K. Nakagomi
  • 雑誌名: J Chromatogr. B. 巻: 879 ページ: 3240-3246
• [雑誌論文] Effects of trace metals on the conformational changes of amyloidogenic proteins and their neurotoxicity (2011)
  • 著者名/発表者名: M. Kawahara, H. Koyama, Y. Sadakane
  • 雑誌名: Biomed. Res.Trace Elements 巻: 22 ページ: 7-14
• [雑誌論文] The effect of the structural differences in the reducing terminus of sugars on the binding affinity of carbohydrates and proteins analyzed using photoaffinity labeling (2011)
  • 著者名/発表者名: I. Ohtsuka, Y. Sadakane, M. Higuchi, N. Hada, J. Hada, N. Kakiuchi, A. Sakushima
  • 雑誌名: Bioorg Med. Chem. 巻: 19 ページ: 894-899
• [学会発表] 光反応性糖鎖ミメティックペプチドの合成とレクチン解析への応用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 定金豊, 松下秀峰, 山路充宏, 大塚功
  • 学会等名: 日本薬学会第134年会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 20140328-30
• [学会発表] プリオンタンパク質ペプチド断片のN末構造変化と線維化速度への影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 定金豊, 宇佐美亜由子, 山本理香子
  • 学会等名: 日本薬学会第133年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20130328-30
• [学会発表] プリオンタンパク質ペプチド断片のN末アミノ酸の構造変化と線維化速度への影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 宇佐美亜由子, 山本理香子, 定金豊
  • 学会等名: 第59回日本薬学会東海支部大会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2013-07-06
• [学会発表] プリオンタンパク質断片ペプチド(106-126)のN末およびアスパラギン残基の構造変化によるアミロイド線維化速度への影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 定金豊, 宇佐美亜由子, 山本理香子
  • 学会等名: 第8回Dアミノ酸研究会
  • 発表場所: 滋賀
  • 年月日: 20120907-08
• [学会発表] 還元末端が閉環した構造をもつ光反応性糖鎖リガンドの合成と結合解析法の確立 (2012)
  • 著者名/発表者名: 定金豊, 大塚功, 山路充宏, 畑中保丸
  • 学会等名: 第34回日本光医学・光生物学会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 20120727-28
• [学会発表] Synthesis of new molecular tools for elucidation of carbohydrates roles by photoaffinity labeling: Carbohydrate - Carbohydrate-protein interactions are affected by different of glycosidic formations (2012)
  • 著者名/発表者名: I. Ohtsuka, Y. Sadakane, N. Hada, M. Higuchi, N. Kakiuchi
  • 学会等名: International Carbohydrate Symposium
  • 発表場所: Spain
  • 年月日: 20120722-27
• [学会発表] Molecular mechanism of zinc-induced neurodegeneration: involvement of calcium dyshomeostasis and carnosine (2012)
  • 著者名/発表者名: S. OHKAWARA, H. KOYAMA, Y. SADAKANE, M. KAWAHARA
  • 学会等名: 第22回金属の関与する生体関連反応シンポジウム
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 20120531-0601
• [学会発表] アルツハイマーβペプチドのN末側アミノ酸の構造的変化と線維化への影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 定金豊, 小山裕也, 川原正博
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20120328-31
• [学会発表] PrP106-126の高次構造変化に重要な配列 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小山裕也, 坂口哲陛, 定金豊, 川原正博
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20120328-31
• [学会発表] 光アフィニティーラベル法による新規分子ツールの開発～糖鎖結合様式が認識に及ぼす影響を検証～ (2012)
  • 著者名/発表者名: 大塚功, 定金豊, 羽田紀康, 羽田純子, 新垣達司, 樋口真里, 垣内信子
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20120328-31
• [学会発表] 光反応性糖鎖リガンドを用いた結合解析法の効率化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 定金豊, 山路充宏, 大塚功
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部 合同学術大会2012
  • 発表場所: 岐阜
  • 年月日: 2012-11-18
• [学会発表] 脳疾患に関連するペプチド中のアスパラギンおよびアスパラギン酸残基の構造変化と生理活性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 定金豊, 小山裕也, 川原正博
  • 学会等名: 第57回日本薬学会東海支部大会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2012-07-09
• [学会発表] アルツハイマーβペプチド断片のN末端の構造変化による線維化速度への影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 定金豊, 宇佐美亜由子, 山本理香子
  • 学会等名: 第58回日本薬学会東海支部大会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2012-07-07
• [学会発表] 神経疾患に関わるペプチド断片の機能とアミノ酸レベルの構造変化:アミロイド線維化と細胞毒性への影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 定金豊
  • 学会等名: 京都大学原子炉実験所・専門研究会「第4回タンパク質の異常凝集とその防御・修復機構に関する研究会」
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2011-11-11
  • 招待講演
• [学会発表] 部位特異的カルベン発生型DNA, ペプチド, タンパク質の作製ツールの開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 定金豊, 畑中保丸
  • 学会等名: 第33回日本光医学・光生物学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2011-07-23
• [備考]
  • URL: http://www.d4.dion.ne.jp/~sadafami/