研究課題
基盤研究(C)
本研究では野外で適応可能な野生化アライグマに対する経口の避妊ワクチン開発にむけた基礎研究を行った。特に,ワクチン抗原として卵透明帯蛋白質(ZP3)に着目し,まずアライグマZP3の全遺伝子配列を解明した。次に,解読した塩基配列を元にしてZP3中の精子-卵結合部位の塩基配列を含む合成蛋白2種を作成し,それぞれ2羽のウサギに免疫した。合成蛋白を免疫して得られた1羽のウサギ抗体が,アライグマの卵透明帯に結合することが組織学的に確認された。しかし,同抗体はアライグマ以外の食肉目動物の卵透明帯蛋白にも結合し,種特異的な抗原候補としての課題が残り,さらなる研究が必要と考えられた。
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Mammal Study
巻: Vol39 ページ: 59-64