本研究では、平成23年度から4年間に渡り、フィリピンのミンダナオ島ダバオ市の文化的少数者サマ・バジャウ社会を事例に、生業と信仰をめぐる選択の過程について民族誌を作成することを目指した。しかし、実施期間中に災害など予測できなかった出来事が重なり、研究計画を変更せざるを得なかった。ただしこの間、文献調査、過去に収集した資料の整理、火災直後の現地調査の結果などに基づき、論文公刊と口頭報告を行った。また、ボストン大学CURA所長のロバート・ヘフナー教授をメンターに得て研究の枠組みが発展したため、「研究計画最終年度前年度の応募」を行い、平成26年度に採択となり、新しい研究課題として継続する見込みである。
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