• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

現代中国における所有権改革の基礎的研究-基層社会の政治社会学的考察を通して―

研究課題

研究課題/領域番号 23510318
研究機関島根県立大学

研究代表者

江口 伸吾  島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (20326408)

キーワード現代中国 / 基層社会 / 社区 / 所有権改革 / ガバナンス
研究概要

平成25年度は、本研究プロジェクトの最終年度の研究目的として、①本研究に関連する文献資料を収集・精読して研究状況を整理しながら、②学会・研究会報告および論文作成という形で、研究成果を公表することに主眼を置いている。
資料収集では、これまでと同様に、『郷鎮論壇』(民政部)、『社区』(民政部)といった雑誌資料、並びに『人民日報』『新華日報』等の新聞資料を整理するとともに、王俊豊『集体建設用地使用権流転問題研究』(経済科学出版社、2013年)、呉敬璉・張維迎等『改革是最大政策』(東方出版社、2014年)などの新しく刊行された文献資料を精読し、逐次、研究動向を確認した。
以上の研究活動を踏まえて、2014年2月14日、島根県立大学で開催された北京大学国際関係学院との合同国際シンポジウム「中国式発展の独自性と普遍性―『中国模式』の提起をめぐって―」において、「現代中国の国家建設と『公民社会』のガバナンス―近代化のプロセスと基層社会の変容を焦点にして―」を報告し、その成果の一部を公表した。この報告では、都市部の基層社会における所有権改革が、社区建設のプロセスにおける多様な利害関係を創出し、「社区協調理事会」をはじめとするコーポラティズム的な利害調整を行う統治システムが漸進的に構築されていることを明らかにした。
なお、本研究で進めた現代中国の基層社会研究の動向を整理し、「菱田雅晴編著『中国-基層からのガバナンス』法政大学出版局、2010年(書評)」(『中国研究月報』Vol.67 No.4(No.782)、一般社団法人中国研究所、2013年4月、所収)を公表した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 菱田雅晴編著『中国-基層からのガバナンス』法政大学出版局、2010年(書評)2013

    • 著者名/発表者名
      江口伸吾
    • 雑誌名

      中国研究月報

      巻: Vol.67 No.4(No.782) ページ: 36~37頁

    • 査読あり
  • [学会発表] 現代中国の国家建設と「公民社会」のガバナンス―近代化のプロセスと基層社会の変容を焦点にして―

    • 著者名/発表者名
      江口伸吾
    • 学会等名
      国際シンポジウム「中国式発展の独自性と普遍性―『中国模式』の提起をめぐって―」
    • 発表場所
      島根県立大学
  • [図書] 岩波世界人名大辞典2013

    • 著者名/発表者名
      岩波書店辞典編集部
    • 総ページ数
      3586頁(現代中国に関する48項目を分担執筆)
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] Minervaグローバルスタディーズ③/中国がつくる国際秩序2013

    • 著者名/発表者名
      中園和仁(編著)、王偉彬、滝口太郎、三船恵美、江口伸吾、星野昌裕、小島末夫
    • 総ページ数
      254頁(97~117頁を分担執筆)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [備考] 教員情報検索:島根県立大学 総合政策学部 総合政策学科 江口 伸吾

    • URL

      http://usri.u-shimane.ac.jp/Profiles/1/0000096/profile.html

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi