本研究では以下の3点を実施した。(1) 平成20‐21年度科研費(挑戦的萌芽)「植民地期台湾映画フィルム史料の歴史学的整理分析」を引き継ぎ、国立台湾歴史博物館に所蔵された植民地期台湾フィルム史料の採録データベースを構築し、「台湾フィルム史料」としてウェブ上で公開した。(2)国内外の研究者を招請して研究会などを開催し、異なる視角による研究可能性を探求すると同時に、上記フィルム史料を活用した個別研究を進めた。 (3)植民地期映画フィルム史料の多角的研究モデルを構築するため、報告者自身が各地で学会報告や講演を実施して国際的なネットワークを広げると同時に、複数言語で研究論文を発表した。
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