研究課題/領域番号 |
23510338
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研究機関 | 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
研究代表者 |
工藤 年博 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (30450498)
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研究分担者 |
後閑 利隆 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (50450549)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 国際情報交流 / ミャンマー |
研究概要 |
本研究は、ミャンマー国内における農作物の市場統合、及び、海外市場へのアクセスの改善という経済環境の変化の下で、米、砂糖、綿、パームオイルなどの同国の主要な農作物の加工産業がいかなる発展と変容をみせているのか、その過程と特徴を、とくに加工所の地理的な分布の変化に注意を払いつつ明らかにし、加工プロセス上のボトルネックを特定し、最適な加工プロセスを実現しうる地理的分布を解明することを目的としている。 初年度は、米作、及び、精米業に焦点を絞った。まず、米作、及び、精米業に関する歴代政府の政策、及び産業の発展経緯と阻害要因をリビューした。次に、同国の精米業の技術的特徴と限界について新たな考察を加え、最後に、最適な地理的分布と現状の地理的分布の比較による精米所の損失のシミュレーション分析により、精米産業の発展可能性を明らかにした。本年度の成果の一部は「経済統合期におけるミャンマー精米業の立地」(Distribution of Myanmar rice mills in the age of economic integration)として黒岩郁雄編の書籍として平成24年度に刊行予定である。 但し、本年度の調査対象対象地域であったヤンゴン、イラワジ・デルタ、及び上ビルマの乾燥地帯における現地調査は、日本側からは参加せず、現地における研究プロジェクトの協力者であるサンテイン氏(元農作物公社部長)にお願いした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は現地調査に基づきデータ収集、ヒヤリングを行う必要があったが、所属先研究所の業務の増加にともない、現地調査を実施できなかった。但し、現地協力者により情報ギャップを補充できたため、研究の進捗に大きな遅れとはなっていない。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は製糖業、綿繰・紡績業に焦点を当てる予定である。両産業の歴史・現状をレビューし、課題設定を行った上で、現地調査を実施する予定である。現地調査は中部ミャンマーを予定している。
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次年度の研究費の使用計画 |
主に現地調査費に使用する予定である。
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