本研究は、ミャンマーの国内における農作物の市場統合、及び、海外市場へのアクセスの改善という経済環境の変化の下で、米をはじめとする同国の主要な農作物の加工業の発展と変容を明らかにすることを試みた。 まず、米作と精米業に関する歴代政府の政策、及び、産業の発展経緯と阻害要因をリビューした。その上で、米作地域と精米所の分布の関係を明らかにした。 さらに、農業灌漑省農業計画局市場情報サービスの行政官と協力し、農作物の市場価格の都市間で比較できる週次データを作成した。当初は米の分析を目的としたが、米のデータに欠損値が多いため、胡麻と胡麻油の価格の関係や胡麻の生産性の都市間の相互作用の有無について調べた。
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