研究課題/領域番号 |
23510350
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
日隈 利香 鹿児島大学, 医学部, 助教 (90381186)
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研究分担者 |
日隈 正守 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (70260750)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | ハラスメント / 離職 / 人間関係 / 看護師 / 医療機関 / 福祉機関 / 保健施設 / eラーニング |
研究実績の概要 |
平成26年度は、昨年度までに実施出来なかった研究成果について、研究分担者や研究協力者と再度内容を検討審議し、2つの全国大会で発表した。 第45回日本看護学会(精神看護)では、平成26年2月に医療機関に勤務する看護職に実施したハラスメント防止研修後のアンケート調査内容を分析し報告した。この調査では、『管理職は一般職員に比べてハラスメント問題を解決するための具体的施策について意見を持つ人が多い』ことや『ハラスメント問題に対する理解度や興味の有無には職位による差は認められない』こと、『ハラスメント問題を改善するためにはハラスメント防止研修の実施だけではなく職員一人一人がより良い人間関係の構築に努めることの重要性』が明らかとなった。 次に、日本社会福祉学会・第62回秋季大会では、2011年度に実施した調査紙票結果を再分析したものを「職員間ハラスメントが医療・福祉機関に勤務する看護師に及ぼす影響」というテーマで報告した。この調査では、『職員全体の約1/4弱が同じ職場内の職員からハラスメントを受けており、医療機関におけるハラスメント問題は決して特殊なことではない』ことや『ハラスメント問題は、看護職員の仕事に対する不満や職場内の人間関係、離職問題にも悪影響を及ぼしている』こと、『医師や上司との関係悪化が看護師の離職問題と密接な関連があるため、ハラスメント対策の実施が看護師の離職問題を解決する上で重要となりうる』ことが明らかになった。 いずれの学会会場でも、職員間暴力問題に興味を持つ学会参加者等から多くの質疑が寄せられ、議論する機会を得た。これらのことより、地域に関係なく様々な医療機関でハラスメント問題が発生しており、ハラスメント問題への防止対策について様々な関心を持つ看護職員が数多く存在していることがわかった。
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備考 |
保健医療福祉機関における職員間暴力防止に関する研究で得られたデータを基にHPを独自に作成し、ハラスメント防止の大切さを一般の方に紹介している。このHP内にあるハラスメントに関する知識力を判定する小テストを実施した方よりメールをいただいたり、ハラスメント防止研修を医療機関で実施するにあたり、様々な意見を求められたりする機会があった。
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