研究課題/領域番号 |
23510355
|
研究機関 | 広島都市学園大学 |
研究代表者 |
新谷 奈苗 広島都市学園大学, 健康科学部, 准教授 (70461324)
|
研究分担者 |
守本 とも子 岐阜医療科学大学, 保健科学部, その他 (50301651)
今村 美幸 広島都市学園大学, 健康科学部, 准教授 (60461323)
津田 右子 広島都市学園大学, 健康科学部, 教授 (90341213)
|
キーワード | 乳がん / 化学療法 / ワークトリートメントバランス / 仕事 / 治療 / 性別役割意識 / 女性労働者 / テキストマイニング |
研究概要 |
外来で化学療法を受けている乳がん患者のインタビュー調査を継続して行っている。施設の協力のもと、今年度までに21例のインタビュー調査が終了している。現在は目標の30例を目指して調査をおこなう傍ら、すでに収集できている21例の分析を、データマイニングにより行っている。また同時に、質問紙による調査も実施していることから、量的データの因子分析、重回帰分析等にも着手している。今年度は以下の国際学会に成果を発表した。 March 18-23,2013にCancun,Mexicoで開催された30th International Congress on Occupational Health (ICOH2012)において,Difficulty in continuing job for breast cancer patients getting chemotherapyというテーマで発表した。 また今年度は以下の学術誌に投稿し掲載が決定している。日本医療福祉情報行動科学会学術誌 Vol.2 来年度は最終年ということもあり、外来で化学療法を受けている乳がん患者の治療と仕事の両立を継続するための困難を明らかにし、それを支援するためのプログラムを作成していく計画である。そのために、予定している対象者数に対するインタビュー調査を完了し、分析結果をまとめたうえで、がん看護学会への発表と、論文投稿を進めていくつもりである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
外来で化学療法を受けている乳がん患者のインタビューを進めているが、乳腺外科専門医と認定看護師のフォローを受け慎重に調査を行っていても、化学療法による予期せぬ副作用の重症化や季節の変わり目による体調不良により、調査が中止になることがある。 予定通りに調査が進まないことで研究はやや遅れているが、対象者への倫理的配慮を重視するとやむをえないことと判断している。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は対象者数を目標値にすることを目指してインタビュー調査を継続し、同時にテキストマイニングによる分析を行う。分析から支援プログラムを作成し結果をまとめる。 結果は日本がん看護学会への発表、国際学会への発表、論文投稿を行う。
|
次年度の研究費の使用計画 |
研究の遅れを取り戻すため、インタビュー調査終了後にはすみやかに逐語録に起こすことを目的としてパソコンを購入し、専従で逐語録を起こしている研究補助者にパソコンを貸出し逐語録完成の速度をあげる。そのためパソコンを1台購入する。 英語論文での論文投稿を考えていることから、英文のネイティブチェックを受けるための確認費用を予定している。 インタビュー調査のため、医療機関までの交通費、滞在費、調査対象者への謝礼、研究協力者への謝礼、研究代表者、研究協力者の国内学会、国際学会への参加のための交通費、滞在費を予定している。
|