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2011 年度 実施状況報告書

女性外科医の就労継続と離職者の復職促進を実現する要素の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23510356
研究機関愛知医科大学

研究代表者

萬谷 京子  愛知医科大学, 医学部, 講師 (90297359)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード女性外科医 / 就労継続 / 支援 / メンターシップ / 国際情報交換 / 日本
研究概要

(1)わが国の外科における女性医師支援の実態調査:日本女性外科医会正会員が経験した外科の指導体制の現状と現場のニーズを明らかにし、今後の就労支援・人材育成に有益な情報を整理・抽出することを目的として、メンターシップについて質問紙調査・解析を行った。調査対象は、2011年4月時点で日本女性外科医会に所属する正会員(113名)とした。回答率は48.7%だった。回答者の80%を離職率が増加する30~40歳代が占め、また、過半数が既婚者・子育て中で、外科専門医(85%)・学位(60%)取得者、学会の評議員・役員の在職者(35%)が占める割合が高いという特徴があり、必ずしも日本の女性外科医師の現状を反映するpopulationであるとはいえなかったが、今後の女性外科医の就労継続・キャリア形成の支援のために実際に有用な情報が提示されるpopulationであったと考えられた。本調査では、就労継続・臨床・研究においてメンターの存在が有意義だったという回答が占める割合が高く、日本の女性外科医の就労継続を促進するためには、回答者の85%がメンターの存在が必要であると考えていた。また、指導・支援・職場におけるこれまでの問題点とともに、今後メンティにとって望ましい指導・支援・メンター像が具体的に明らかになった。同時に、私達自身が今後の成長のために考慮すべきことや、メンターの立場となった場合の課題も示唆された。(2)離職経験者の服飾支援のニーズ調査および就労継続実現のためのニーズ調査:平成23年度には施行することができなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

メンターシップ・キャリア形成支援に関する調査については、日本女性外科医会正会員を対象とした質問紙調査で、現状の調査と今後の課題と今後活用可能な情報を得ることができた。2011年の万国外科学会で発表(招待講演)し、その後日本女性外科医会のホームページ上で日本語で結果を公開している。(現在英文論文作成中である。) メンターシップ・キャリア形成支援に関する調査の際に、質問紙調査の設問設定、回答を待つ期間、集計・解析・英文論文作成に予測よりも時間を要し、離職経験者の服飾支援のニーズ調査および就労継続実現のためのニーズ調査を平成23年度中に施行することができなかった。

今後の研究の推進方策

(1)メンターシップ・キャリア形成支援に関する調査現在英文論文作成中である。(2)離職経験者の復職支援のニーズ調査・就労継続実現のためのニーズ調査を行い、得られた情報に基づいて、女性外科医支援先進国である米国の現状調査を行う。

次年度の研究費の使用計画

(1)メンターシップ・キャリア形成支援に関する調査の結果をまとめた英文論文の、校正・投稿・印刷費に研究費を使用する予定である。(2)昨年度行えなかった離職経験者の復職支援のニーズ調査・就労継続実現のためのニーズ調査(質問紙調査)を行うため、質問紙作成・送付・受信・集計・報告に研究費を使用する予定である。(2)30年前から女性外科医支援を行っている米国における女性外科医就労支援に関する情報収集を行い、米国の実態調査を行うにあたり参考になる情報を得るため、アメリカの女性外科医会のAnnual Meetingに参加する。参加費、旅費に研究費を使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Mentorship across borders Mentorship in Japan2011

    • 著者名/発表者名
      Kyoko Yorozuya
    • 学会等名
      INTERNATIONAL SURGICAL WEEK/ISW2011(招待講演)
    • 発表場所
      Pacifico Yokohama, Japan
    • 年月日
      2011年8月29日
  • [備考] 日本女性外科医会ホームページ(「過去の行事、その他の記録」内)

    • URL

      http://jaws.umin.jp/pdf/Mentorship_report.pdf

URL: 

公開日: 2013-07-10  

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