研究課題/領域番号 |
23510359
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研究機関 | 九州看護福祉大学 |
研究代表者 |
生野 繁子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (40249694)
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研究分担者 |
吉岡 久美 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (30412787)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | ジェンダー / 介護 / 中高年 / 単身者 |
研究概要 |
高齢者を介護する中高年単身者への有効な支援と、ジェンダーとワーク・ライフ・バランスに考慮した介入方法を明らかにし、支援プログラムを作成する。そのために、1年目は看護職を基礎資格に持つ介護支援専門員の要介護高齢者を介護する中年単身者への支援の現状を、全国の地域包括支援センターと訪問看護ステーションへの郵送地調査により明らかにすることを目的として1年目は研究した。 研究方法:郵送による量的調査と24年度に向けた聞き取り調査の協力意思確認、研究期間:平成23年6月1日~平成24年3月31日、データ収集方法:調査協力の確認:全国の地域包括支援センター1000ヶ所の保健師もしくは看護師、訪問看護ステーション1000ヶ所の管理者に調査協力を事前に確認(各県20ヶ所として2段階の無作為抽出予定)した結果、241の施設から協力申し出があり、621名分のアンケートを郵送した。調査内容:a.23年度に担当した要支援・要介護高齢者を介護している中高年単身者の情報。b.介護している中高年単身者についてc.要支援・要介護高齢者についてd.支援で困難な点、支援がうまくいき現在のところ在宅での介護が継続している事例、対象が男性の場合と女性の場合の介入の違いe.直接担当はしていないが、中高年単身介護者への支援でうまくいっている事例f.直接の聞き取り調査への協力意思の確認、現在は203名から返送されたアンケートと、326事例の入力が終了し、介護者の性別で分けて分析中。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年は震災の影響で、研究のスタートが遅れ、実質半年の研究期間であった。郵送によるアンケートの印刷や封筒の印刷の発注が下半期になり、所属大学における研究の倫理審査も9月以降になった。そのため、アンケート実施は23年の年末になった。アンケートの回収も24年1月末までかかってしまい、年度末はデータ入力のみで終了した段階である。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度(2年目)の研究計画・方法 1.インタビューによる聞き取り調査。(1) 研究期間は平成24年度、(2) データ収集方法、対象者:平成23年度アンケート調査時、聞き取り調査に協力できると回答をくれた地域包括支援センターと訪問看護ステーションの看護職と紹介された当事者。時期:今年度の8~9月を中心に先方と日程調整をして決定する。場所:先方の勤務場所および当事者宅、あるいは指定された場所。聞き取り方法:ICレコーダーでの録音をする。聞き取り内容:「看護師に対して」(1)要支援・要介護高齢者を介護している中高年単身者への支援で困難な点、支援がうまくいき現在のところ在宅での介護が継続している事例、対象が男性の場合と女性の場合の介入の違い。 (2)直接担当はしていないが、中高年単身介護者への支援でうまくいっている事例、「当事者に対して」(1)介護する思い (2)現在の支援で役に立っているもの (3)あったら良い支援(3)データ分析方法:テープおこし後内容分析、KJ法によるカテゴリー分析を行う。(4) その他:特になし 2.ホームページ立ち上げ:中高年介護者にみてもらうようなホームページを制作して情報発信する。 3.23年度のアンケート結果を基に学会発表を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
主な研究費は1.インタビューによる聞き取り調査関係は旅費・宿泊費・日当、インタビュー対象者への謝礼、テープお越しのアルバイト代、2.ホームページ製作費と管理費、3.支援プログラムのパンフレット製作費、4.23年度に購入できなかったものの購入であり、ほぼ申請どおりの内容で計画している。
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