研究概要 |
当研究の中心となるテキストは、アプレイウスのDe Deo Sokratisおよび、De Platone et eius Dogmateであるわけだが、平成24年度は、今まで定評もあり底本とされることの多かったボージョーのApulee, Opsucules philosophiques et fragments, texte etabli, traduit t commente par Jean Beaujeu, Paris, Belles Letrres,1973.に変わり、モレッシーニの校訂(Apulei Platonici Madaurensis opera quae supersunt, Vol. III, De philosophia libri (Bibliotheca Scriptorum Graecorum et Romanorum Teubneriana), Stuttgart and Leipzig: Teubner,1991.)を用いることにした。アパラトゥスの充実とより新しい研究の成果であるという点を見直したためである。続いて、業績にもあるように研究分担者が中期プラトン主義者の研究を進めていく中で、研究代表者は『黄金のろば』の検討へと研究を進めた。 以上、平成24年度は、基礎的研究としての文献読解の続きを終え、本題である『黄金のろば』の読解に進んだ。
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