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2013 年度 実績報告書

近現代日本の宗教とナショナリズム―国家神道論を軸にした学際的総合検討の試み―

研究課題

研究課題/領域番号 23520079
研究機関上越教育大学

研究代表者

小島 伸之  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (00449258)

研究分担者 畔上 直樹  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (20315740)
寺田 喜朗  大正大学, 文学部, 准教授 (40459839)
塚田 穂高  國學院大學, 研究開発推進機構, 助教 (40585395)
島薗 進  上智大学, 神学部, 特任教授 (20143620)
対馬 路人  関西学院大学, 社会学部, 教授 (60150603)
キーワード国家神道 / ナショナリズム / 宗教 / 近代 / ファシズム / 宗教社会学 / 学際交流
研究概要

研究最終年度の成果として、研究組織メンバー(研究代表者・研究分担者・連携研究者・研究協力者)により、雑誌論文4本、学会発表6本、図書5点(単著1、共著・分担執筆4)を公にした。また、研究期間全体の成果として研究組織メンバーの論文を8本掲載した研究成果報告書を作成した。
個別具体的な成果内容は多岐にわたるため研究成果報告書や個々の論文・学会発表・図書に譲るが、近現代日本の宗教とナショナリズムに関する諸論点、特に「国家神道」論について、研究領域を横断した議論の結果を踏まえた多くの成果発表がなされたことになる。一方、近現代日本の宗教とナショナリズムに関する諸論点について、議論を重ねた上でも研究者間で共有が困難な点が存在することも改めて具体的に浮き彫りになってきた。このことも、間接的成果と位置付けられるであろう。この議論の「かみあわなさ」に関しては研究会において暫定的検討が加えられたが、今後さらに議論を整理したうえでの論文化が予定されている。
また、本科研の成果として重要な意義を有すると考えられるのは、研究ネットワークの拡大・発展である。本科研は、2007年以来有志で開催していた研究会を発展させたものである。科研研究遂行に際して、より多くの学術領域に存在する近現代日本の国家と宗教に関心を有する研究者に研究会への参加を呼び掛け、計11回の研究会及び共催研究会、共催学会報告の開催に際して、多くの新規参加者を得た。この点は、今回の研究成果に多角的視点からの考察の成果として反映されている他、代表者・分担者・連携研究者・研究協力者や研究会参加者の今後の研究の進捗にとって、有形無形の知的資産になると考えられる。また、本科研研究を契機に得られた人的つながりを活用し、今後も非定期的な研究会の開催が予定されている。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 3件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] 近代神職の葬儀関与をめぐる論議と仏式公葬批判2014

    • 著者名/発表者名
      藤田大誠
    • 雑誌名

      國學院大學研究開発推進センター研究紀要

      巻: Vol.8 ページ: 89-124

  • [雑誌論文] 「鎮守の森」の近現代2014

    • 著者名/発表者名
      藤田大誠
    • 雑誌名

      國學院大學 人間開発学研究

      巻: 5 ページ: 83-96

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「大東京」形成期の「鎮守の森」と造園学―「明治神宮モデル」をめぐって2013

    • 著者名/発表者名
      畔上直樹
    • 雑誌名

      神園

      巻: Vol.9 ページ: 7-44

  • [雑誌論文] 日韓同祖論と神社2013

    • 著者名/発表者名
      菅浩二
    • 雑誌名

      東アジア文化研究

      巻: Vol.53 ページ: 65-89

  • [学会発表] 「国家神道」と特別高等警察2014

    • 著者名/発表者名
      小島伸之
    • 学会等名
      明治聖徳記念学会第56回例会
    • 発表場所
      明治神宮社務所講堂
    • 年月日
      2014-03-15
  • [学会発表] 昭和戦前期における神社と神道―「国家神道」の理想と現実―2013

    • 著者名/発表者名
      藤田大誠
    • 学会等名
      日本宗教学会第72回学術大会
    • 発表場所
      國學院大學
    • 年月日
      2013-09-08
  • [学会発表] 戦前期日本の宗教制度再考―アジア諸国との比較を手掛かりに2013

    • 著者名/発表者名
      小島伸之
    • 学会等名
      「宗教と社会」学会第21回学術大会
    • 発表場所
      皇學館大学
    • 年月日
      2013-06-16
  • [学会発表] 「村の鎮守」神主の動向から見た20世紀初頭の日本社会

    • 著者名/発表者名
      畔上直樹
    • 学会等名
      可能性としての「日本」研究会
    • 発表場所
      サントリー文化財団会議室
    • 招待講演
  • [学会発表] 帰一教会設立と阪谷芳郎:明治神宮造営の背景としての世俗主義相対化論

    • 著者名/発表者名
      畔上直樹
    • 学会等名
      公開学術シンポジウム「帝都東京と明治神宮造営―阪谷芳郎から読み解く近代日本」
    • 発表場所
      明治神宮社務所講堂
    • 招待講演
  • [学会発表] 20世紀前半のハワイ日系諸宗教にみる日本人移民の死生観

    • 著者名/発表者名
      高橋典史
    • 学会等名
      日本移民学会
    • 発表場所
      兵庫県学校厚生会館
    • 招待講演
  • [図書] 科学研究費補助金研究成果報告書 近現代日本の宗教とナショナリズム―国家神道論を軸にした学際的総合検討の試み―2014

    • 著者名/発表者名
      小島伸之、畔上直樹、寺田喜朗、塚田穂高、島薗進、藤田大誠、菅浩二、高橋典史
    • 総ページ数
      157
    • 出版者
      (上越教育大学小島研究室)
  • [図書] 斐太歴史の里の文化史―鎮守の森の文化財と斐太神社を訪ねて2014

    • 著者名/発表者名
      妙高市教育委員会編 畔上直樹
    • 総ページ数
      289(7-44)
    • 出版者
      妙高市教育委員会
  • [図書] 世界の宗教といかに向き合うか―月本昭雄先生退職記念献呈論文集第1巻2014

    • 著者名/発表者名
      市川裕編 島薗進
    • 総ページ数
      325(207-220)
    • 出版者
      聖公会出版
  • [図書] 共存学2 災害後の人と文化 ゆらぐ世界2014

    • 著者名/発表者名
      古沢広祐責任編集 菅浩二
    • 総ページ数
      259(183-200)
    • 出版者
      弘文堂
  • [図書] 移民、宗教、故国―近現代ハワイにおける日系宗教の経験2014

    • 著者名/発表者名
      高橋典史
    • 総ページ数
      291
    • 出版者
      ハーベスト社
  • [図書] 講座東アジアの知識人第1巻文明と伝統社会2013

    • 著者名/発表者名
      趙景達・原田敬一・村田雄二郎・安田常雄編 島薗進
    • 総ページ数
      380(186-203)
    • 出版者
      有志舎

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公開日: 2015-05-28  

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