研究課題/領域番号 |
23520079
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
小島 伸之 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (00449258)
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研究分担者 |
畔上 直樹 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (20315740)
寺田 喜朗 大正大学, 文学部, 准教授 (40459839)
塚田 穂高 國學院大學, 研究開発推進機構, 助教 (40585395)
島薗 進 上智大学, 神学部, 特任教授 (20143620)
対馬 路人 関西学院大学, 社会学部, 教授 (60150603)
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キーワード | 国家神道 / ナショナリズム / 宗教 / 近代 / ファシズム / 宗教社会学 / 学際交流 |
研究概要 |
研究最終年度の成果として、研究組織メンバー(研究代表者・研究分担者・連携研究者・研究協力者)により、雑誌論文4本、学会発表6本、図書5点(単著1、共著・分担執筆4)を公にした。また、研究期間全体の成果として研究組織メンバーの論文を8本掲載した研究成果報告書を作成した。 個別具体的な成果内容は多岐にわたるため研究成果報告書や個々の論文・学会発表・図書に譲るが、近現代日本の宗教とナショナリズムに関する諸論点、特に「国家神道」論について、研究領域を横断した議論の結果を踏まえた多くの成果発表がなされたことになる。一方、近現代日本の宗教とナショナリズムに関する諸論点について、議論を重ねた上でも研究者間で共有が困難な点が存在することも改めて具体的に浮き彫りになってきた。このことも、間接的成果と位置付けられるであろう。この議論の「かみあわなさ」に関しては研究会において暫定的検討が加えられたが、今後さらに議論を整理したうえでの論文化が予定されている。 また、本科研の成果として重要な意義を有すると考えられるのは、研究ネットワークの拡大・発展である。本科研は、2007年以来有志で開催していた研究会を発展させたものである。科研研究遂行に際して、より多くの学術領域に存在する近現代日本の国家と宗教に関心を有する研究者に研究会への参加を呼び掛け、計11回の研究会及び共催研究会、共催学会報告の開催に際して、多くの新規参加者を得た。この点は、今回の研究成果に多角的視点からの考察の成果として反映されている他、代表者・分担者・連携研究者・研究協力者や研究会参加者の今後の研究の進捗にとって、有形無形の知的資産になると考えられる。また、本科研研究を契機に得られた人的つながりを活用し、今後も非定期的な研究会の開催が予定されている。
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