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2012 年度 実施状況報告書

「京大文化史学派」の学問史的研究-民俗宗教史を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 23520080
研究機関京都大学

研究代表者

菊地 暁  京都大学, 人文科学研究所, 助教 (80314277)

キーワード京大文化史学派 / 文化史 / 宗教史 / 民俗学 / 西田直二郎
研究概要

本研究は、戦前の京都帝国大学(以下、京大)文学部史学科の国史学教授・西田直二郎(1886-1964)とその門下生を中心として展開した「京大文化史学派」における民俗宗教史研究を、その理論的系譜、調査技法、資料集積過程、研究者ネットワーク、同時代社会との関連などを多角的に検討し、宗教学、歴史学、民俗学、文化人類学などの分野に多面的な影響を残した「京大文化史学派」の学問史的意義を具体的に解明することを目的とする。
平成24年度は、前年度に引き続き、京都大学所蔵「民俗調査会」資料の整理分析を実施するとともに、大阪市立大学学術情報総合センター・新村文庫、新村出記念財団・重山文庫、京都大学附属図書館・同文学研究科図書館所蔵の旧国立民族研究所図書、仏教大学附属図書館所蔵の竹田聴洲文庫などの資料調査を実施した。
このほか、京大文化史学派の民俗調査に関連する再訪調査として、京都府宮津市の盆行事、亀岡市無量寺のフィールドワークを実施した。
上記の成果の一端は、日本宗教学会パネル報告「宗教史研究のフィールドワーク論」(2012年9月9日@皇學館大学)、日本民俗学会談話会・京都民俗学会年会共催シンポジウム「いくつかの『先祖の話』-京都で読む柳田祖霊神学-」(2012年12月2日@佛教大学)にて報告した。また、「民研本転々録―民族研究所蔵書の戦中と戦後―」(神奈川大学国際常民文化研究所編・発行『国際常民文化研究叢書 4 第二次大戦中および占領期の民族学・文化人類学』 2013年3月)を刊行した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

資料調査が順調に進行していること、フィールドワークが順調に進行していること、資料の所持者や民俗行事の保存団体等と良好な協力関係を築きつつあること、成果の一部を学会シンポジウム等で報告する機会を得たこと等をふまえると、おおむね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、当初計画の通り、引き続き、京大所蔵資料の整理分析、関連機関所蔵資料の調査分析、関連する民俗行事のフィールドワークの三点についての作業を進める予定である。調査地として、流通経済大学附属図書館祭魚洞文庫、山口大学附属図書館赤松文庫、岩手県平泉町毛越寺田楽並延年などを予定している。

次年度の研究費の使用計画

流通経済大学附属図書館祭魚洞文庫、山口大学附属図書館赤松文庫での資料調査、岩手県平泉町毛越寺田楽並延年でのフィールドワークなどを予定している。このため、調査旅費ならびに資料複写費が必要である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 私が資料について感じる二、三のこと-京大文化史学派研究から-

    • 著者名/発表者名
      菊地暁
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      皇學館大学
  • [学会発表] 主な登場人物2-京大文化史学派の『先祖の話』受容-

    • 著者名/発表者名
      菊地暁
    • 学会等名
      日本民俗学会談話会、京都民俗学会年会(共催)
    • 発表場所
      佛教大学
  • [図書] 『国際常民文化研究叢書 4 第二次大戦中および占領期の民族学・文化人類学』2013

    • 著者名/発表者名
      菊地暁 他8名
    • 総ページ数
      191
    • 出版者
      神奈川大学国際常民文化研究機構

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公開日: 2014-07-24  

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