本研究は、戦前の京都帝国大学文学部史学科の国史学教授・西田直二郎とその門下生を中心として展開した「京大文化史学派」における民俗宗教史研究を多角的に検討し、その多面的な影響を残の学問史的意義を解明することを目的とした。 研究期間中には、京都大学所蔵「民俗調査会」資料の基本的な整理を完了させた。これにより、同資料の本格的な研究が可能となった。 また、同資料に含まれる16ミリフィルムで取り上げられた民俗行事の再訪調査を実施した。これにより、当該行事の変化を具体的に確認し、今後の伝承に生かす視点が確保された。
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