研究課題/領域番号 |
23520106
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
小島 康敬 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (70101590)
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キーワード | 礼楽 / けん園 / 儀礼 / 祭祀 / 儒教 / 釈奠 / 荻生徂徠 / 太宰春台 |
研究概要 |
平成25年度は6月に東アジア国際大学東洋思想研究所が主催する第5回日中韓国際シンポジウムにおいて招待講演をした。講演では「華夷パラダイムを越えて」と題して、「礼楽」文化と華夷秩序との関係性を論じた。10月には秋田と弘前に出張し、東北諸藩の藩校史料や儒学関係の文献資料の調査を実施した。11月には中国人民大学孔子研究院成立十周年記念を祝う「国際儒学論壇」シンポジウムに招待され、大会テーマである「儒家思想与理想之治」に関連して、「「礼」と「楽」とによる統治ー荻生徂徠の統治理念」と題した発表を行い、政治的な場面における音楽の意義と役割とについての徂徠の言説を分析し報告した。また 当該年度には『「礼楽」文化―東アジアの教養』(小島康敬編 ぺりかん社 2013年7月)を編集出版し、その中に本研究の成果の一部として「荻生徂徠一門の音楽嗜好とその礼楽観」と題した論文を収録した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
40日間の手術入院及びその後の療養で、思うように調査・研究を進展できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本来であれば、平成25年度をもって研究を終了することになっていたが、年度初めに入院と療養を強いられ、調査研究が思うように進まなかった。故に研究期間の延長を申請したところ、承認された。よって、26年度おいては取りこぼしのある対象を調査し、それらを踏まえて更なる分析と考察を加えた上で、研究の完成を期したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
40日間の手術入院及びその後の療養で、思うように調査・研究を進展できなかった。 資料修復委託費を中心に、国内出張旅費、電子書籍・書籍・史料購入に充てる予定である。
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