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2013 年度 実績報告書

在日欧米人ネットワークと戦後日本美術の評価―英文ジャーナリズムを中心に

研究課題

研究課題/領域番号 23520125
研究機関聖徳大学

研究代表者

桑原 規子  聖徳大学, 文学部, 准教授 (90364976)

研究分担者 五十殿 利治  筑波大学, 芸術系, 教授 (60177300)
キーワード日本美術史 / 美術批評 / 占領期 / 英字新聞 / CIE / 国際情報交流 / アメリカ
研究概要

平成25年度は研究事業の最終年度に当たるため、研究成果の発表を目標に定め、調査研究を行った。まず、前年度に引き続いて英字新聞に掲載された美術関連記事の収集を進め、データベースを随時更新した。対象としたのは1945年から1960年までであるが、収集作業に予想以上の時間がかかったため、すべては終了していない。ただし、これらのデータから、ジャパン・タイムズの美術批評家エリーゼ・グリリを中心とする戦後の在日欧米人ネットワークの実態が解明でき、彼らが同時代の日本美術に与えた評価がアメリカ本国の日本美術評価にまで繋がっていた可能性のあることが判明した。また一方、CIE図書館に関する資料発掘や調査によって、同図書館が戦後日本の美術界に果たした役割を明らかにすることができた。
これら研究代表者(桑原規子)、研究分担者(五十殿利治)がそれぞれ得た新知見を公開発表するため、平成25年10月20日には「戦後日本美術をめぐるシンポジウム」(筑波大学文京校舎)を開催した。同シンポジウムでは、味岡千晶氏(シドニー在住日本美術コンサルタント)、池上裕子氏(神戸大学)、長門佐季氏(神奈川県立近代美術館)を招聘して、戦後の日本美術に焦点を当てた発表を行って頂き、研究の枠組みの拡大を図った。シンポジウムで発表した内容は、桑原、五十殿とも論文として研究誌で公表した。
なお、平成26年3月に行った海外調査(ボストン、ニューヨーク、ワシントンDC)では、戦後日本に滞在した美術研究者エレン・コナント氏にインタヴューを行うとともに、ハーヴァード大学、コロンビア大学、ニューヨーク近代美術館等のアーカイブに保管されている戦後資料を調査し、貴重な情報を得ることができた。今後の研究でこれらの情報を活用し、新たな論文として発表する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 戦後の在日欧米人ネットワーク―エリーゼ・グリリを中心に2014

    • 著者名/発表者名
      桑原規子
    • 雑誌名

      美術運動史研究会ニュース

      巻: 第142号 ページ: 1-8

  • [雑誌論文] CIE図書館と占領下の美術界2014

    • 著者名/発表者名
      五十殿利治
    • 雑誌名

      藝叢

      巻: 第29号 ページ: 1-17

  • [雑誌論文] 1950年代における日米版画の人的交流―斎藤清・関野凖一郎・棟方志功を中心に2013

    • 著者名/発表者名
      桑原規子
    • 雑誌名

      近代画説

      巻: 第22号 ページ: 12-38

  • [学会発表] 戦後の在日欧米人ネットワーク―英文ジャーナリズムを中心に

    • 著者名/発表者名
      桑原規子
    • 学会等名
      「戦後日本美術」をめぐるシンポジウム(科研研究グループ主催)
    • 発表場所
      筑波大学東京キャンパス文京校舎
  • [学会発表] CIE図書館と美術書

    • 著者名/発表者名
      五十殿利治
    • 学会等名
      「戦後日本美術」をめぐるシンポジウム(科研研究グループ主催)
    • 発表場所
      筑波大学東京キャンパス文京校舎

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公開日: 2015-05-28  

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