インドと中国の供養者（寄進者）像に関する比較研究

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23520129
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 美学・美術史
• 研究機関: 清泉女子大学
• 研究代表者: 石松 日奈子 清泉女子大学, 文学部, その他 (80424307)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: インド / 中国 / 供養者像 / 寄進者像 / 仏教 / ジャイナ教 / ヒンドゥー教 / 道教

研究概要

（1）インドと中国で全4回の現地調査を実施し、供養者（寄進者）像の作例に関するデータを収集した。インド：マトゥラー博物館、ラクナウ州立博物館、サールナート考古学博物館、BHUバナーラスヒンドゥー大学美術館、ブッダガヤー考古学博物館、パトナー博物館、カルカッタインド美術館、アウランガーバード石窟、ピタルコーラ石窟、アジャンター石窟、ニューデリー国立博物館、チャンディガル博物館。中国：河北省博物館、西安碑林博物館、西安博物院、山東省の12の博物館。
（2）インドにおける供養者像の展開について考察した。また、供養者像の配置や肖像性についてインドと中国の作例を比較した。
（3）研究成果報告書を作成した。

研究成果

• [雑誌論文] 供養者像―図像による寄進銘― (2014)
  • 著者名/発表者名: 石松日奈子
  • 雑誌名: 仏教美術論集第5巻(竹林舍) 巻: 第5巻 ページ: 179-199
• [雑誌論文] 敦煌莫高窟第275窟の造営年代について―供養者図像による北魏造営説を中心に (2013)
  • 著者名/発表者名: 石松日奈子
  • 雑誌名: 敦煌・絲綢之路国際学術研討会議論文集(国際シンポジウム報告書, 神戸大学大学院人文科学研究科美術史学百橋研究室) ページ: 55-74
• [学会発表] 敦煌莫高窟第285窟北壁と東壁の説法図壁画 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石松日奈子
  • 学会等名: シンポジウム「敦煌芸術の科学的復原研究―壁画材料の劣化メカニズムの解明によるアプローチ」
  • 発表場所: 東京文化財研究所
  • 年月日: 20140000
• [学会発表] 中国式如来像の北魏的展開―雲岡第16窟大仏と地方造像― (2014)
  • 著者名/発表者名: 石松日奈子
  • 学会等名: 国際ワークショップ「仏教石刻と地域社会中国中世における地域史的宗教環境の探求」
  • 発表場所: 龍谷大学アジア仏教文化センター
  • 年月日: 20140000
• [学会発表] 雲岡石窟の中国式如来像について―身体表現と着衣― (2013)
  • 著者名/発表者名: 石松日奈子
  • 学会等名: ワークショップ「雲岡石窟研究の現在」
  • 発表場所: 京都大学人文科学研究所
  • 年月日: 20130000
• [学会発表] 敦煌莫高窟第275窟の造営年代について―供養者図像による北魏造営説を中心に (2012)
  • 著者名/発表者名: 石松日奈子
  • 学会等名: 国際シンポジウム『敦煌・絲綢之路国際学術研討会』
  • 発表場所: 神戸大学大学院人文科学研究科美術史学百橋研究室
  • 年月日: 20120000
• [図書] インドと中国の供養者(寄進者)像に関する比較研究(平成23～25年度科学研究費補助金基盤研究(C)課題番号23520129)成果報告書 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石松日奈子
  • 総ページ数: 1-109
• [図書] 古代中国をとりまく胡漢諸民族の服飾に関する調査研究(平成21～23年度文部科学省委託服飾文化共同研究拠点事業報告研究代表者:成果報告書) (2012)
  • 著者名/発表者名: 石松日奈子、中川原育子、影山悦子
  • 総ページ数: 8-51