アートをコミュニケーションツールとして恊働しながら、学生・市民の自己発見・他者理解を促し、健全で発展的なコミュニケーションベースの確立をサポートすることが、今年度も変わらない活動内容である。3.11の事故を契機に再考される人社会の真価や守るべき価値観を確認し、恒常的に発信する街中の拠点として、今年度から稲毛区の助成を受けながらスタジオを創設した。それは「アートをつくる」受講学生が主体的に活動できる固有スペースで、大学から2km圏内の小商店街に位置し、大学からの発信と社会からの要求を感知しやすいリアルタイムな空間である。前年度からの商店街との恊働の中で得た信頼関係の結果である。各自がそれぞれの専門的知識技術を活かしどのようにスタジオを継続運営するかは、彼らの生きぬく力である。学生自身が、専門分野の研究意義や課題をあらためて把握する機会となれば、スタジオの存在は具体的で多角的な教材となる。 1.空き店舗を利用したスタジオ創設/稲毛区の助成を受けスタジオ創設。助成獲得のプレゼン、物件のリノベーション、オープニングセレモニー開催、各種企画の継続などを学生が主体的に運営。 2.スタジオを拠点とした活動/① 浅間祭にプレオープンし活動実績をパネル展示 ②ワークショップの開催:「花を描く」「旗をつくる」「発光する記憶たち」③アート夜話:アートが身近であることを地域住民が認知できるように、毎週インストラクターをたて、アートをテーマに語り合った。④アート教室:地域の小学生・一般成人を対象とした造形体験の場を、学部・大学院の絵画ゼミ学生が運営。知識技術の伝達にとどまらない、価値観の伝達作業を展開。 3.商店街との恊働/モーニングフェスタ、浅間祭、夜灯祭、アートフェスタ:「シャッターペイント」「市民がつくる旗」 4.その他の恊働/WS「患者さんとつくる」2013テーマ:「架け橋」/千葉大学医学部附属病院
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