研究課題/領域番号 |
23520156
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研究機関 | 東京芸術大学 |
研究代表者 |
松村 智郁子 東京芸術大学, 音楽学部, 講師 (60436699)
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キーワード | 明治期 / 蝋管 / 蓄音機 / 新聞 / 音楽装置 |
研究概要 |
本研究の目的の一つは、明治期に人々が耳にした音楽、大衆に受け入れられた蓄音機を、新聞という各国共通のメディアを調査し、一つの方法論として提案することである。そのために、初年度より進めてきた明治期の新聞調査を継続し、関連記事のデータ化、文字の復刻、精読、考察を行った。平成24年度の主な調査対象は、「国民新聞」「萬朝報」「時事新報」「二六新報」[国会図書館(東京)]、「大阪毎日新聞」「大阪朝日新聞」[大阪府立中之島図書館(大阪)]であった。 また、本研究では明治期の新聞記事調査から、蝋管・蓄音機の歴史的位置付け(受容や衰退に至る状況を把握)、社会的影響の探求、邦楽曲収録に関する調査を行うことも目的としている。そのために、蓄音器と同時代に人気を博した音楽装置「紙腔琴」を調査し、その在り方を比較調査した。 なお、本研究の終了時に、web検索機能による記事と成果の公開を予定している。それに向け、具体的な構築方法や内容を検討した。[web検索内容:新聞名、記載日時、記事タイトル、記事内容、新聞名英訳、記載日時英訳、記事タイトル英訳、記事内容英訳、記事画像]
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
定期的に図書館へ通い、国内の主要新聞の調査を進めている。また、関連記事のデータ化、文字の復刻、精読、考察も随時行っているため。
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今後の研究の推進方策 |
前年度と同様に国内の新聞調査を中心に進め、蝋管・蓄音機の歴史的位置付け(受容や衰退に至る状況を把握)、社会的影響の探求、邦楽曲収録に関する調査を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
web検索システム構築のための人件費として使用予定である。
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