研究課題/領域番号 |
23520160
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研究機関 | 東京芸術大学 |
研究代表者 |
伊藤 有壱 東京芸術大学, 大学院映像研究科, 教授 (90516816)
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研究分担者 |
小町谷 圭 東京芸術大学, 大学院映像研究科, 講師 (90536905)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 芸術諸学 / アニメーション / 撮影手法 / 立体映像 |
研究概要 |
(1)【デジタル一眼レフカメラによるステレオ3Dストップモーション撮影リグ装置の設計および開発】共同研究者 小町谷氏による発案による(従来複数台のカメラを使用していた所を)1台のデジタル一眼レフタイプデジタルカメラを右目用、左目用に移動する事で左右視差間隔を制御できる撮影装置を制作。伊藤からは立体アニメーション制作経験者としての注意点を進行段階に応じて提案。小町谷氏の初号機完成から、更に改善点(右目用撮影後カメラ移動による装置の振動を納める時間差の提案など)を盛り込んだ1号機を制作。(2)【研究用ストップモーション撮影にむけての人間と同様の可動イメージをもつ球体金属関節人形の関節構造の研究と制作】当該分野での第一人者 阿彦岳氏への制作依頼と交渉。今回の撮影対象として最適な条件の模索と従来の金属関節人形との比較。設計と監修。実制作への段階的な修正。(3)【撮影シチュエーションの図式化と撮影計画】研究目的に有るスケールの違い、視差の違い、素材感の違い、等を図式化し、実制作する映像パターンを抽出。(4)【派生する新規課題と本研究との関連整理作業】・共同研究者、小町谷氏からの提案「アイトラッカー」による注視点移動計測を検証に盛り込む。・人形以外の、より「クレイ」らしい被写体の模索と提案。(実際のクレイをアニメートしながら、3Dスキャナーで形状を記録、その後アニメートを連続して最終的に3Dプリンターで出力するオブジェを撮影、もしくは立体ゾートロープ装置にする、等)(5)H24年度研究のためのストップモーション撮影計画。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初めての科学研究費制度利用のため、諸々進行手続きに不明点が多く、予定よりも機材、資材、材料購入が遅れたが、中盤より共同研究者との連携方法を再構築し、初期に必要である撮影装置開発をスタート。年度末にはほぼ予定通りに完成した。・撮影対象物のメインの1つ。人間型パペットも若干の遅れはありつつ、今年度の撮影には問題なく入れる見込みである。・全体的には問題なく進行していると判断し、進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
・撮影計画の検証・テスト撮影・本番撮影・デジタル合成ソフト使用による検証イメージの完成(上記最低6パターンを想定)・上映検証と内容調整(モニター観賞者による注視点の推移や、印象を収集)
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次年度の研究費の使用計画 |
上記を反映させての発展形撮影テスト・クレイ(粘土)造形アニメーションの3Dスキャナーによる、1アニメート単位の高精度立体データ収集→・3Dプリンターによる出力、上記立体物を利用したゾートロープ制作
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