1秒につき12-30回の微細な変異を撮影することで成り立つクレイアニメーションは通常、造形/操作のしやすさを理由にミニチュアサイズで作られる。ここに人物を撮影する『実写』の立体映像の撮影手法と効果の差異が生じる。本研究ではそこに着目しスケールの差異の検証と差異を応用した実験映像制作を行う。 1:(1)人物/着ぐるみ/ボールジョイントアーマチュア/アニメーションパペット/アニメーションパペット(クレイ)を想定 (2)撮影対象の制作:クレイパペットのみ制作。※ボールジョイントアーマチュア、アニメーションパペットは 既存のものを使用。 2:撮影計画 立案・・・人物と着ぐるみの撮影を行うにあたり、実在人物及び背景は東京芸術大学大学院映像研究科横浜校地新港キャンパスの野外、ハンマーヘッドクレーン前にて行う予定をたてた。ボールジョイントアーマチュア/アニメーションパペット/アニメーションパペット(クレイ)は同学内もしくは研究者所属のスタジオにて行う計画を立てた。 3.撮影装置 立案・・・ミニチュアの撮影によるアニメーション撮影には長時間使用可能な撮影装置を必要とする。その為共同研究者と伴に考案した1台のデジタルカメラを左右両目用に位置を変え交互に撮影するプログラム制御装置を開発し、これを起用して撮影を開始。 その結果・記録を基礎資料として公開する事で、本分野の進化と発展を目指す。
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