本研究では,大学におけるヴィジュアルリテラシー教育を理論的,実践的の両面から研究をすすめた.理論的には,文献と欧米での調査を通じて,視覚教育に関する理論的基礎の構築を試みた.実践的には,名古屋大学のギャラリー等を利用し,展示やワークショップ,またそのフィードバックを取った.それらの成果を論文や国際会議,国内の学会等で発表した.最終年には,二人のゲストを招いて国際シンポジウムを開催し,国際的な研究交流をはかることができた.同時に,国内の研究者による多面的なヴィジュアルリテラシーに関わる発表の場も設け,それら一連の活動を通じて,ヴィジュアルリテラシー教育の研究と実践へ向けた基盤が形成された.
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