研究課題/領域番号 |
23520183
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
石井 直人 白百合女子大学, 文学部, 教授 (30232234)
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キーワード | 芸術諸学 / 文学一般 / 児童文化 / 教育学 / 翻訳児童文学出版史 |
研究概要 |
平成24年度は、故光吉夏弥氏の所蔵していたファイル資料582冊のうち、①児童書に関する雑誌・新聞の記事を切り抜きした資料407冊、②光吉夏弥氏による直筆で書かれた資料及び、タイピングされた資料全60冊、③目録冊子・絵本のコピーなど全31冊を、Excel ファイルにデータ情報を入力し、計498冊(全体の約8割)が終了した。 前年度に引き続き、①と②の「書誌情報のメモ及びリスト」以外の資料と③は「ファイル名/ファイル番号/ID/種類/タイトル/その他タイトル(サブタイトルや資料内容を入力者がまとめたもの)/シリーズ/執筆者/翻訳者/編者/再話者/画家/新聞・雑誌名/出版社/発行年月日/形態/備考」の17項目、②のうち、「書誌情報のメモ及びリスト」のみ、「ファイル名/ファイル番号/ID/目録ID(整理済の光吉夏弥氏の蔵書目録のID)/種類/資料タイトル/タイトル/執筆者/翻訳者/編者/再話者/画家/形態/備考」の14項目について、それぞれデータを入力し、ファイル、リフィルに入れ替える作業を行った。入力項目については、データ入力を進めるにあたり、判明した資料にあわせて変更した。 データ入力の進行度を上げるため入力方法を見直し、管理を徹底した結果データ入力を大幅に進めることができた。 また専門的知識の提供としてご協力頂いている神宮輝夫氏(青山学院大学名誉教授)、生駒幸子氏(龍谷大学短期大学部専任講師)に、光吉夏弥氏及び光吉夏弥氏の資料について、有益な情報をご教授頂いた。生駒幸子氏には、資料・データとしての貴重度及び資料の保管方法についてもご示唆頂いた。 上記の話し合いと、資料のデータ化と大まかな分類を行うことによって、主に絵本・児童書に携わる研究者などが活用できる基礎的資料として、その概観が把握できた。最終年度に向け、データ検索システム及び目録の作成について具体的な展望を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度で約95000件のデータが入力され、引き続き、光吉夏弥氏による英米児童文学の作家と作品に関する貴重な情報や、直筆原稿などの貴重資料があることが確認でき、特注の資料保管具については25年度に発注することになったが、研究計画としては概ね予定通りに進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
残りのデータ入力及び資料の整理を行う。並行して、データの見直し作業を行い、データの精度向上に努める。作業が終了次第、データ検索システムを作成し、目録冊子を作成する。 また資料保管具(中性紙のファイル・フィルム等)を購入し、入れ替え作業を行う。新たな通し番号を振り、資料ごとにシールを貼る。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の物品費繰越分及び、平成25年度物品費の合算金額約50万円から、資料保管具(中性紙のファイル・フィルム等)を購入する予定である。 人件費からは、平成23年度、平成24年度と同様に、データ入力及び資料整理作業への報酬、専門的知識の提供者への報酬を支払う。
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