研究課題
全国の公立文化施設2,191館に対してアンケート調査を行い、各館の事業における芸術団体との提携の状況について調査・分析した。アンケートの主な質問項目は、特定の芸術団体との提携の有無、提携している芸術団体の名称、芸術団体の活動分野とプロ・アマの区分、提携を始めた時期・期間、提携に至った経緯、具体的な提携内容、提携による効果、反対に提携関係にある芸術団体がない施設に対して提携しない理由、各施設の概要情報など。アンケートの回答率は50%強であった。アンケートの回答をコンピュータにデータ入力して集計した。また、レジデンスの管弦楽団を保持している2つの施設(兵庫県立芸術文化センター、水戸芸術館)に対してヒアリング調査を行うとともに、大規模な施設でありながら特定の芸術団体と提携関係を結ばない施設(愛知県立芸術センター)に対してヒアリングを行った。これらの調査結果をもとに分析を行った。
2: おおむね順調に進展している
平成23年度に予定していた対外的な調査研究作業は概ね実施された。但し、アンケート用紙の印刷・封入に手間取り、発送が予定より約1か月遅れてしまった。当初、10月末発送、11月末回収を予定していたが、11月末の発送となり、12月末の回収となった。その影響もあって、集計作業にも遅れが出てしまい、年度末に予定していたヒアリングが十分にスケジュールを組むことができなかった。また、分析作業も年度内に終わらせることができず、現在も続けられている結果となっていることは反省すべきところである。
平成24年度に音楽関係の芸術団体にアンケートを実施し、公立文化施設との事業上の提携関係について調査する。併せていくつかの音楽関係の芸術団体にヒアリングを行い、それらの調査結果をもとに分析を行う。さらに、平成25年度には演劇関係の芸術団体、同26年度には舞踊関係の芸術団体への同様の調査を行い、調査結果の分析を進める。
図書購入費 20,000円 (アートマネジメント関係図書)出張旅費 466,000円 (山形・群馬・金沢・大阪・広島)人件費・謝金 74,000円 (アンケート発送・データ入力等)その他 40,000円 (郵送費・交通費等) 合計 600,000円(間接経費 180,000円)