今日の我が国において、公立文化施設(劇場・音楽ホール)と実演芸術団体(楽団・劇団・舞踊団等)の提携がどのように進められているか、また提携が進んでいない原因はどこにあるかをアンケートとインタビューによって調査した結果、両者がそれぞれの立場で提携に期待しているものの差異が明らかになった。また施設によっては、プロフェッショナルの芸術団体だけでなく、アマチュアの芸術団体との提携も行われている例が少なからず確認され、地域の文化資源の活用が両者の提携を切り開く一つの方策となることも理解された。今後は、この調査データを生かして、両者の提携のより良いあり方を探っていくことができると思われる。
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