研究課題/領域番号 |
23520191
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研究機関 | 武蔵野音楽大学 |
研究代表者 |
薦田 治子 武蔵野音楽大学, 音楽学部, 教授 (00323858)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 琵琶 / 薩摩琵琶 / 筑前琵琶 / 近代琵琶 / 琵琶新聞 / 錦琵琶 / 近代日本音楽 |
研究概要 |
1.『琵琶新聞』および『水声』のデータベース作成本調査の主要な研究対象である、月刊誌『琵琶新聞』(1909-1944)と『水声』(1925-1930)の国会図書館所蔵保存状況を明らかにした。両誌は、実物とマイクロフィルムで所蔵されており、マイクロフィルムの画像は必ずしも鮮明ではないので、実物を撮影することを計画したが、実物は折から関西館への移動が決まり、撮影が叶わなかった。次善の方策として、マイクロフィルムから紙焼きを作成し、それをもとに記事内容を通観し、データベース作成の手順を考察決定し、データベース化のための入力作業を開始した。2.琵琶関連資料の探索――琵琶奏者、関係者への聞き取り調査と故腎臓の資料の探索(1)戦前の琵琶界に関係のあった方々3名にインタビューをし、また琵琶関連雑誌や演奏家のパンフレットなどの資料の提供を頂いた。(2)九州地方、および関西地方の図書館などの所蔵資料の情報収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国会図書館資料の原資料を直接撮影することはできなかったものの、マイクロフィルムにより、おおむね順調に入力作業を進めている。また琵琶関係の方々も協力的で、引き続き資料の収集が進められるものと思う。上記のとおり、データベースの入力作業を進めている。『水声』の複写は今年度初めに行い、近々資料が届くことになっており、『琵琶新聞』の入力作業と並行してこちらのデータベース入力も行いたい。第2次世界大戦以前の琵琶関連資料は、当時の琵琶界の状況と密接にかかわっており、関係者へのインタビューが重要であることがわかってきた。
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今後の研究の推進方策 |
1.『琵琶新聞』および「水声」のデータベース作成 引き続き入力作業を行う。「水声」の紙焼きが終了するので、その入力作業も進める。2.琵琶関連資料の探索――引き続き琵琶関係者に依頼して収集する3.地方図書館の琵琶関連雑誌 九州地方以外の地域について調査を進める。4.琵琶関係者へのインタビューを行う
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次年度の研究費の使用計画 |
1.関係者へのインタビュー謝金および資料取集費用2.データベースへの入力作業のための費用3.資料探索のための旅費
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