1.新校本の底本となる西本願寺本は、原本複製に翻刻した文字を再確認し修正も続けている。 2. 新点本のなかの京都大学所蔵曼朱院本には判別困難な赭筆書入があり、新点本第一次の寛元本や次点本等の書入であり、萬葉集校勘上問題があるので調査をし、『校本萬葉集』には省略されている別筆青筆書入も指摘し、全巻終了した。 3.萬葉集古写本中桂本・藍紙本に続き古い平安中後期写元暦校本の朱、特に赭筆は識別困難であったが、原本調査を始めることが出来、巻一上、巻二の調査を行った。 4.萬葉集中古版本で活字無訓本に次ぐ活字附訓本を調査した。 5.その他の調査により、『校本萬葉集』の記載との異同を検討し、誤脱等について記録を続けている。
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