研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ふたつの日本語文学圏-米国日系一世コミュニティと日本国内-における文学作品や投稿作文について、日本語の書き言葉が言文一致体に収束してゆく19世紀末から20世紀初頭の時期に焦点をあてて調査を行った。その結果、両地域において、古典的な修辞の型を利用した表現が広く浸透し、それが国民国家構築のために大きな役割を果たしたことがわかった。とくに、これまで評価すべき文学活動はなかったとみなされてきたハワイにおいて、豊かな日本語文学作品が数多く残されていることを明らかにし、そこにみられる古典的・類型的表現が、現地日系人コミュニティの統合に大きな力を発揮したことを指摘した。
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日本近代文学
巻: 第89号 ページ: 1-16
国文論叢
巻: 第47号 ページ: 108-120
太宰治研究
巻: 第20巻 ページ: 114-123
蘚苔類研究
巻: 第10巻, 第5号 ページ: 121-128
アジア遊学
巻: 第143号 ページ: 108-113