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2011 年度 実施状況報告書

南西諸島における事物起源伝説の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520236
研究機関新見公立大学

研究代表者

原田 信之  新見公立大学, 看護学部, 教授 (60290508)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード事物起源伝説 / 南西諸島 / 沖縄諸島 / 宮古諸島 / 御嶽 / 兄妹始祖 / 人魚伝説 / ウンジャミ
研究概要

平成23年度は、沖縄県の沖縄諸島・宮古諸島および鹿児島県鹿児島市で事物起源伝説に関する実地調査・文献調査を行った。調査は、第1回平成23年8月3-18日沖縄県伊是名島・伊平屋島・野甫島、第2回平成23年9月19-27日沖縄県宮古島市の宮古島・伊良部島・大神島、第3回平成24年1月20-23日鹿児島県鹿児島市・南さつま市の計3回行った(総計29日間。第3回調査は私費)。沖縄諸島の伊是名島では、美織所起源伝説(岩名起源)、逆田起源伝説(地名起源)、通水起源伝説(地名起源)、降神島起源伝説(島名起源)などを中心に調査を行った。伊平屋島では、無蔵水起源伝説(岩名起源)、田名ウンジャミ起源伝説(祭事起源)、クマヤーガマ起源伝説(洞窟名起源)、屋蔵墓起源伝説(古墓呼称起源)、オランダ墓起源伝説(古墓呼称起源)、神石起源伝説(石名起源)などを中心に調査を行った。野甫島では、野甫ウンジャミ起源伝説(祭事起源)などを中心に調査を行った。伊平屋列島では第一尚氏・第二尚氏各王統の始祖たちにまつわる起源伝説の補足調査を行った。宮古諸島の伊良部島では、比屋地御嶽起源伝説(アカラトモガネが祭神)、長山御嶽起源伝説(カネドノが祭神)、ウズノシュ伝説(島人を鱶から守った主長)、通り池起源伝説(人魚捕獲が原因)、ヌーシ御嶽起源伝説(美娘玉メガが祭神)、ウプカニ御嶽起源伝説(玉メガの父母が祭神)、豆の神ガナシ起源伝説(マツメガが祭神)などの起源伝説を中心に調査を行った。大神島では、ウプカーヤマ洞窟起源伝説(兄妹始祖)などの起源伝説を中心に調査を行った。鹿児島県では、鹿児島市・南さつま市等で文献調査を行った。さらに、各地図書館・資料館で関連資料を調査研究した。本研究課題に関する論文は複数発表・投稿中。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

本研究課題についての現在までの研究達成度区分は、(1)「当初の計画以上に進展している。」である。交付申請時に記載した「研究目的」および「研究実施計画」では、平成23年度は、沖縄諸島と宮古諸島において事物起源伝説に関する実地調査を行うこととしていた。平成23年度は計画通り沖縄諸島では伊是名島・伊平屋島・野甫島、宮古諸島では宮古島・伊良部島・大神島に行き、実地調査を行った。その結果、本研究課題について、当初の計画以上に成果が得られた。

今後の研究の推進方策

本研究課題についての今後の研究推進方策は、交付申請時に記載した「研究実施計画」のとおりに研究を進めてゆく予定である。平成24年度は、八重山諸島の石垣島・鳩間島・新城島、沖縄諸島の津堅島などで事物起源伝説に関する実地調査を行う。

次年度の研究費の使用計画

次年度の研究費は、旅費(調査・研究旅費)および消耗品費(調査データ保存用ディスク・文具類等)に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 鹿児島県喜界島の源為朝伝説2011

    • 著者名/発表者名
      原田信之
    • 雑誌名

      新見公立大学紀要

      巻: 32 ページ: 235-247

    • 査読あり
  • [学会発表] 沖縄でのフィールドワーク─多良間島の事例から─2011

    • 著者名/発表者名
      原田信之
    • 学会等名
      平成23年度日本昔話学会大会公開シンポジウム「フィールドワークの可能性」基調報告
    • 発表場所
      静岡文化芸術大学(浜松市)
    • 年月日
      2011.7.3.
  • [図書] 大和国軽寺の軽大臣創立伝説と灯台鬼説話(唱導文学研究第8集)2011

    • 著者名/発表者名
      原田信之
    • 総ページ数
      全380ページ(157-185)
    • 出版者
      三弥井書店

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公開日: 2013-07-10  

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