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2012 年度 実施状況報告書

南西諸島における事物起源伝説の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520236
研究機関新見公立大学

研究代表者

原田 信之  新見公立大学, 看護学部, 教授 (60290508)

キーワード事物起源伝説 / 南西諸島 / 沖縄諸島 / 八重山諸島 / 御嶽 / 新城島 / 鳩間島 / 津堅島
研究概要

平成24年度は、沖縄県の八重山諸島・沖縄諸島および鹿児島県鹿児島市で事物起源伝説に関する実地調査・文献調査を行った。調査は、第1回平成24年8月8-19日沖縄県八重山諸島の新城島・鳩間島・石垣島、第2回平成24年9月14-23日沖縄県本島地方の津堅島・宜野湾市、第3回平成25年2月9-10日鹿児島県鹿児島市の計3回行った(総計24日間)。八重山諸島の新城島では、ニシヌブシヌヤーおよびパイヌブシヌヤー起源伝説(地名)、タカニクおよびクイヌパナ起源伝説(遠見台)、パナリ焼き起源伝説(土器由来)、アールオガン起源伝説(拝所由来)、鬼の口石起源伝説(岩由来)、カミトゥ起源伝説(地名)、インジキャージラバ起源伝説(古謡)などを中心に調査を行った。鳩間島では、友利御嶽起源伝説(拝所由来)、ピナイウガン起源伝説(拝所由来)、中森起源伝説(遠見台)、アンヌカー起源伝説(井戸由来)などを中心に調査を行った。石垣島では、美崎御嶽起源伝説(拝所由来)、真乙姥御嶽起源伝説(拝所由来)などを中心に調査を行った。八重山諸島にも琉球王府に関係するものを含め多くの事物起源伝説が残存していることが確認された。沖縄県本島地方の津堅島では、津堅島起源伝説(地名)、とまり浜起源伝説(地名)、マータンコー起源伝説(行事由来)、ペークーガマ起源伝説(洞窟名)、チキンボウ起源伝説(棒術由来)、アカインコ生誕伝説(歌人)、ホートゥガー起源伝説(井戸由来)などを中心に調査を行った。奄美沖縄民間文芸学会2012年度大会で実施された公開シンポジウム「伝承の諸相」において基調報告を行った(9月22日、沖縄国際大学)。鹿児島県では、鹿児島県立図書館で文献調査を行った。さらに、各地図書館・資料館で関連資料を調査研究した。本研究課題に関する論文は複数発表・投稿中。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

本研究課題についての現在までの研究達成度区分は、(1)「当初の計画以上に進展している。」である。交付申請時に記載した「研究目的」および「研究実施計画」では、平成24年度は、八重山諸島と沖縄諸島において事物起源伝説に関する実地調査を行うこととしていた。平成24年度は計画通り八重山諸島では新城島・鳩間島・石垣島、沖縄諸島では津堅島に行き、実地調査を行った。その結果、本研究課題について、当初の計画以上に成果が得られた。

今後の研究の推進方策

本研究課題についての今後の研究推進方策は、交付申請時に記載した「研究実施計画」のとおりに研究を進めてゆく予定である。平成25年度は、奄美諸島の請島・与路島・奄美大島、沖縄本島の国頭村などで事物起源伝説に関する実地調査を行う。

次年度の研究費の使用計画

次年度の研究費は、旅費(調査・研究旅費)および消耗品費(調査データ保存用ディスク・文具類等)に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 大和国三輪の玄賓僧都伝説2013

    • 著者名/発表者名
      原田信之
    • 雑誌名

      立命館文学

      巻: 630 ページ: 227-235

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 沖縄でのフィールドワーク─多良間島の事例から─2012

    • 著者名/発表者名
      原田信之
    • 雑誌名

      昔話─研究と資料─(日本昔話学会)

      巻: 40 ページ: 1-12

    • 査読あり
  • [学会発表] 説話の視座から─察度王と我如古大主

    • 著者名/発表者名
      原田信之
    • 学会等名
      平成24年度奄美沖縄民間文芸学会大会公開シンポジウム「伝承の諸相」基調報告
    • 発表場所
      沖縄国際大学(宜野湾市)

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公開日: 2014-07-24  

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