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2013 年度 実績報告書

富永太郎直筆原稿の画像データベース化による文学テキストの生成研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520238
研究機関大妻女子大学

研究代表者

杉浦 静  大妻女子大学, 文学部, 教授 (50140108)

研究分担者 宗像 和重  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (90157727)
石川 巧  立教大学, 文学部, 教授 (60253176)
キーワード草稿 / 富永太郎 / データベース
研究概要

本研究の目的は、富永太郎草稿、ノート、絵画、手紙等のデータベース化を通じて、人文科学領域に於ける画像データベースのあり方を検討し、優れた研究支援ツールの開発を目指すものである。ここで構築するデータベースは、文学テクストの草稿のみならず、絵画資料をも画像として組み込んだものである。
本年度は、既成の草稿データベースの構築理念の検討をふまえ、日本近代文学会6月例会(2013年6月、於跡見女子大学)及びシンポジウム「東洋学におけるテキスト資料の構造化とWebの可能性」(2013年12月、於京都大学)において富永太郎草稿データベースを例として以下のような新たなデータベースのあり方を提案した。1.草稿の解読テクストを項目とすること。2.解読テキストは、デプロマティックあるいはTEI方式のテキストによることが望ましい。3.データベース方式としては、現状ではXLMによる記述がその後の発展性を考慮したとき最も望ましい。
これと併行して、富永太郎草稿データベースの作成をすすめ、これまで未整理であった富永太郎全詩篇の生成過程を明らかにし、大妻女子大学紀要及び大妻国文に発表掲載した。これによって、データベース構築のための準備が完了したことになる。なお、パイロット版として、詩帖データベースの作成を行った。
画像データベースによる文学テキストの生成研究としては、作成中の草稿データベースを試用して「恥の歌」の生成過程の考察により、富永太郎の詩作の一つの傾向を明らかにした。この成果については、2014年刊行予定の『近代文学草稿原稿研究事典』に掲載される(入稿済み)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 富永太郎未発表詩篇の生成過程(1)2014

    • 著者名/発表者名
      杉浦 静
    • 雑誌名

      大妻女子大学紀要 文系

      巻: 46 ページ: 59-83

  • [学会発表] 見えないテクストを見る?-デジタル化と草稿研究

    • 著者名/発表者名
      杉浦 静
    • 学会等名
      日本近代文学会
    • 発表場所
      跡見女子大学
  • [学会発表] 日本近現代文学研究における草 稿研究とデジタル化-富永太郎草稿のデータベース化の場合

    • 著者名/発表者名
      杉浦 静
    • 学会等名
      シンポジウム「東洋学におけるテクスト資料の構造化とWebの可能性」(じんもんこん2013)
    • 発表場所
      京都大学時計台記念館
    • 招待講演
  • [図書] 近代文学草稿原稿研究事典2014

    • 著者名/発表者名
      杉浦静(日本近代文学館編、「富永太郎」の項目執筆)
    • 総ページ数
      in print
    • 出版者
      八木書店

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公開日: 2015-05-28  

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