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2012 年度 実施状況報告書

日本文学における「怪異」研究の基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 23520245
研究機関清泉女子大学

研究代表者

藤澤 秀幸  清泉女子大学, 文学部, 教授 (20245939)

研究分担者 藤本 勝義  青山学院女子短期大学, その他部局等, 教授 (60156908)
佐伯 孝弘  清泉女子大学, 文学部, 教授 (40255956)
姫野 敦子  清泉女子大学, 文学部, 講師 (90334268)
藤井 由紀子(青谷由紀子)  清泉女子大学, 文学部, 講師 (70551943)
キーワード日本文学 / 怪異 / 幻想 / 平安文学 / 猫股 / 近世文学 / 黒猫 / 泉鏡花
研究概要

研究会を開催して、研究メンバーがそれぞれの専門分野における「怪異」に関する研究を報告し合った。また、平成24年度の共通研究テーマとして、中古・中世・近世・近代と通史的に、「日本文学における怪異と猫」を研究メンバーが研究し、その成果を「公開シンポジウム 日本文学における怪異と猫」(平成24年10月13日、清泉女子大学)で発表した。中古文学は藤井由紀子、中世文学は姫野敦子、近世文学は佐伯孝弘、近代文学は藤澤秀幸、司会は藤本勝義である。その内容は、『清泉女子大学 人文科学研究所紀要』第34号(平成25年3月、清泉女子大学人文科学研究所)に掲載された。藤井由紀子「怪異の〈萌芽〉――平安文学における猫――」、姫野敦子「中世文学の中の猫――猫へのまなざしの変化と猫股の登場――」、佐伯孝弘「近世文学における怪異と猫」、藤澤秀幸「日本近代文学における〈幻想〉としての〈黒猫〉――ポー・泉鏡花・萩原朔太郎――」の四論文と藤本勝義「シンポジウムの趣旨と概要」から成る。シンポジウムの部分は抜刷を作成して、関連する研究者・機関に送付した。日本文学における「怪異」に関わる情報の整理・統合にむけて、「怪異データベース」と「怪異研究文献目録」の作成を継続している。平成27年度に予定している「怪異」に関する国際シンポジウムの準備として、韓国の日本学研究者と具体的な交渉も継続中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の平成24年度の計画は、研究会の開催、「怪異データベース」の作成、「怪異研究文献目録」の作成、国際シンポジウムの開催準備、の四点であった。これらは計画通りに実行できた。さらに、「日本文学における怪異と猫」というテーマで公開シンポジウムを開催し、その内容を活字化して公刊できたことは、計画が順調に進展していることのあらわれである。

今後の研究の推進方策

計画通りに進展させることを主眼とし、25年度も「公開シンポジウム」を開催したい。また、平成27年度に開催する「国際シンポジウム」の成功に向けてさらなる準備をしていきたい。

次年度の研究費の使用計画

計画通りに使用していく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 怪異の〈萌芽〉――平安文学における猫――2013

    • 著者名/発表者名
      藤井由紀子
    • 雑誌名

      清泉女子大学 人文科学研究所紀要

      巻: 第34巻 ページ: 9~28

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中世文学の中の猫――猫へのまなざしの変化と猫股の登場――2013

    • 著者名/発表者名
      姫野敦子
    • 雑誌名

      清泉女子大学 人文科学研究所紀要

      巻: 第34巻 ページ: 29~44

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 近世文学における怪異と猫2013

    • 著者名/発表者名
      佐伯孝弘
    • 雑誌名

      清泉女子大学 人文科学研究所紀要

      巻: 第34巻 ページ: 45~73

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本近代文学における〈幻想〉としての〈黒猫〉――ポー・泉鏡花・萩原朔太郎――2013

    • 著者名/発表者名
      藤澤秀幸
    • 雑誌名

      清泉女子大学 人文科学研究所紀要

      巻: 第34巻 ページ: 75~93

    • 査読あり
  • [図書] 源氏物語の表現と史実2012

    • 著者名/発表者名
      藤本勝義
    • 総ページ数
      525頁
    • 出版者
      笠間書院

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公開日: 2014-07-24  

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