平成20年度~22年度にかけておこなった科学研究費補助金基盤研究(C)による研究「中世歌題集成書類の基礎的考察」を承けて開始した本研究は、『明題部類抄』に代表される中世の歌題集成書類の相互関係について明らかにし、それらが近世に至る間にどのように変容、展開していくかを考究するとともに、歌題集成書類の史的な意義付けを試みたものである。対象本文をフルテキストデータ化することで、本文の比較検討や特定の組題の採録状況等の調査もあわせておこなったが、これによって歌題集成書類のうち、特に『明題部類抄』に連なるものについては、展開の実相が、一部、明らかになった。
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