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2013 年度 実績報告書

『琴操』を中心とした中国古琴曲および音楽説話の日本古典文学への影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520267
研究機関聖徳大学短期大学部

研究代表者

正道寺 康子  聖徳大学短期大学部, 総合文化学科, 准教授 (70320702)

研究分担者 原 豊二  米子工業高等専門学校, 一般科目, 准教授 (50311064)
キーワード音楽説話 / 古代日本文学 / 古琴曲 / 東アジアの音楽 / 七絃琴 / データベース / 国際研究者交流 / 中国
研究概要

中国の古琴曲・音楽説話の古代日本文学への影響を明らかにするために、『琴操』の研究を重点的に行った。平成23年度に『琴操』を翻刻し本文を校訂、平成24年度に訓読を行ったが、平成25年度はさらに語釈を附し、『『琴操』―本文・訓読・語釈』(共編著:正道寺康子・原豊二・岡部明日香・笹生美貴子・佐藤信一・西口あや 平成26年3月)を刊行した。『琴操』の訓読、語釈は本邦初であり、語釈を附すことでどのような音楽説話が『琴操』に収められているのか、その全体像を明らかにすることができた。今後『琴操』に関する研究が盛んになるものと考えられる。
また、平成24年度までの研究成果を『アジア遊学 東アジアの音楽文化』勉誠出版 平成26年1月)にまとめて公開した。原豊二・劉暁峰編集で、執筆者には正道寺康子・岡部明日香・笹生美貴子・佐藤信一が含まれる。
平成25年度は最終年度ということで、3年間にわたる研究成果を広く知ってもらうため、平成25年12月27日に台湾・中國文化大學に於いて、102學年度第1學期中國文化大學日本語学科ワークショップ「東アジア文化圏におけるクロス・カルチャーの様相」というテーマで、正道寺康子・原豊二・佐藤信一が講演をした。その翌日には、2013年度臺灣日本文學會例會会(於臺灣大學)で岡部明日香・笹生美貴子が研究発表をした。さらに平成26年2月22日には、聖徳大学言語文化研究所主催の公開講座(於聖徳大学)で「東アジアの中の音楽と平安朝物語文学」というテーマで、正道寺康子・原豊二・笹生美貴子が一般向けに研究成果を公開した。
本研究課題に関する成果として、平成25年度は著書3冊・論文10本・研究発表6本・講演3本・公開講座があり、大きな成果をあげることができたと考える。

  • 研究成果

    (22件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (10件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 『うつほ物語』の音楽―音楽故事の影響を考える2014

    • 著者名/発表者名
      正道寺康子
    • 雑誌名

      アジア遊学 東アジアの音楽文化(勉誠出版)

      巻: 170 ページ: 10~23

  • [雑誌論文] 『うつほ物語』あて宮の精神的流離と『琵琶行』―「内侍のかみ」・「蔵開」を中心に2014

    • 著者名/発表者名
      岡部明日香
    • 雑誌名

      アジア遊学 東アジアの音楽文化(勉誠出版)

      巻: 170 ページ: 24~35

  • [雑誌論文] 『うつほ物語』と遣唐使―「中華意識」をめぐって2014

    • 著者名/発表者名
      原豊二
    • 雑誌名

      アジア遊学 東アジアの音楽文化(勉誠出版)

      巻: 170 ページ: 49~61

  • [雑誌論文] 『うつほ物語』から『源氏物語』へ―音楽研究史概観2014

    • 著者名/発表者名
      笹生美貴子
    • 雑誌名

      アジア遊学 東アジアの音楽文化(勉誠出版)

      巻: 170 ページ: 62~67

  • [雑誌論文] 平安期物語文学における琴(きん)と夢2014

    • 著者名/発表者名
      笹生美貴子
    • 雑誌名

      アジア遊学 東アジアの音楽文化(勉誠出版)

      巻: 170 ページ: 73~88

  • [雑誌論文] 『菅家文草』の「琴」2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤信一
    • 雑誌名

      アジア遊学 東アジアの音楽文化(勉誠出版)

      巻: 170 ページ: 151~163

  • [雑誌論文] 中国出土の古代楽器と音楽文化―隋唐墓から出土した伎楽傭と楽器を中心として2014

    • 著者名/発表者名
      王維坤
    • 雑誌名

      アジア遊学 東アジアの音楽文化(勉誠出版)

      巻: 170 ページ: 108~124

  • [雑誌論文] 東アジアにおける声のロマンス―『うつほ物語』の音楽文化史的背景2014

    • 著者名/発表者名
      劉暁峰
    • 雑誌名

      アジア遊学 東アジアの音楽文化(勉誠出版)

      巻: 170 ページ: 36~48

  • [雑誌論文] 『源氏物語』における音楽―音楽的側面から見た光源氏と末摘花・源典侍―2014

    • 著者名/発表者名
      西口あや
    • 雑誌名

      『国文白百合』(白百合女子大学国語国文学会)

      巻: 45 ページ: 13~24

  • [雑誌論文] 『うつほ物語』実忠物語と百里奚の故事2014

    • 著者名/発表者名
      正道寺康子
    • 雑誌名

      『文学研究』(聖徳大学短期大学部国語国文学会)

      巻: 25 ページ: 52~58

  • [学会発表] 古代中国の音楽故事と日本古典文学―『うつほ物語』を中心に―

    • 著者名/発表者名
      正道寺康子
    • 学会等名
      102學年度第1學期中國文化大學日本語学科ワークショップ「東アジア文化圏におけるクロス・カルチャーの様相
    • 発表場所
      中國文化大學(台湾)
    • 招待講演
  • [学会発表] 始発期における菅原道真の楽の音―『菅家文草』巻七「顯揚大戒論序」の読みを通して―

    • 著者名/発表者名
      佐藤信一
    • 学会等名
      102學年度第1學期中國文化大學日本語学科ワークショップ「東アジア文化圏におけるクロス・カルチャーの様相
    • 発表場所
      中國文化大學(台湾)
    • 招待講演
  • [学会発表] うつほ物語と遣唐使~「中華意識」をめぐって~

    • 著者名/発表者名
      原豊二
    • 学会等名
      102學年度第1學期中國文化大學日本語学科ワークショップ「東アジア文化圏におけるクロス・カルチャーの様相
    • 発表場所
      中國文化大學(台湾)
    • 招待講演
  • [学会発表] 『菅家後集』の「琴」(一)―本康親王との詠を中心に―

    • 著者名/発表者名
      佐藤信一
    • 学会等名
      和漢比較文学会西安例会
    • 発表場所
      西安賓館(中国)
  • [学会発表] 『菅家後集』「慰少男女。」論

    • 著者名/発表者名
      佐藤信一
    • 学会等名
      日本中国学会大会
    • 発表場所
      秋田大学
  • [学会発表] 台湾における釋奠イツ[イ+八+月]舞―学校教育との関連―

    • 著者名/発表者名
      岡部明日香
    • 学会等名
      2013年度臺灣日本文學會例會
    • 発表場所
      臺灣大學(台湾)
  • [学会発表] 源氏物語の音楽―明石一族を中心に―

    • 著者名/発表者名
      笹生美貴子
    • 学会等名
      2013年度臺灣日本文學會例會
    • 発表場所
      臺灣大學(台湾)
  • [学会発表] 釈奠イツ[イ+八+月]舞―日本の釈奠儀礼と文学の記述―

    • 著者名/発表者名
      岡部明日香
    • 学会等名
      和漢比較文学会東部例会
    • 発表場所
      大東文化大学
  • [学会発表] 明石一族を取り巻く音楽の役割

    • 著者名/発表者名
      笹生美貴子
    • 学会等名
      古代文学研究会
    • 発表場所
      愛知淑徳大学
  • [図書] 源氏物語文化論2014

    • 著者名/発表者名
      原豊二
    • 総ページ数
      348
    • 出版者
      新典社
  • [図書] 『琴操』―本文・訓読・語釈2014

    • 著者名/発表者名
      正道寺康子・原豊二・岡部明日香・笹生美貴子・佐藤信一・西口あや
    • 総ページ数
      167
    • 出版者
      株式会社ビッグ・バーン
  • [図書] 紫式部の漢学世界―源氏物語と白氏文集・紫史吟評―2013

    • 著者名/発表者名
      岡部明日香
    • 総ページ数
      253
    • 出版者
      慈濟大學(台湾)

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公開日: 2015-05-28  

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