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2012 年度 実施状況報告書

ニュージーランド文学におけるポストコロニアル・アイデンティティの形成

研究課題

研究課題/領域番号 23520276
研究機関弘前大学

研究代表者

澤田 真一  弘前大学, 人文学部, 准教授 (30250624)

キーワードマオリ文学、ニュージーランド
研究概要

ニュージーランド文学におけるポストコロニアル・アイデンティティの形成を、先住民族マオリの視点から明らかにしていくことを目的として、昨年度に収集した資料・文献をていねいに読み解き、分析することを主に行った。
マオリ文学の第一人者であるウィティ・イヒマエラの小説群、エルスドン・ベスト、アン・サーモンド、マイケル・キングなどの著名な学者によるマオリ文化、宗教、哲学、歴史に関する文献を広く読むことを通して、ヨーロッパ系白人による植民地支配という負の遺産を乗り越えて、ニュージーランドにおける多文化共生社会構築を実現するための様々な思想や取り組みを研究した。
その過程において得られた知見を、「マオリの文化的資源」と題して、2012年6月23日に、東北公益文科大学で行われた「東北公益文科大学ニュージーランド研究所創立10周年記念シンポジウム:小さな大国ニュージーランドの教えるもの-日本はニュージーランドに何を学ぶか」において、パネリストとして単独発表した。
また、2013年3月には、2週間(3月15日~3月29日)にわたりニュージーランドに赴き、オークランド大学、オークランド工科大学、およびオークランド市立図書館を利用して、資料の収集と研究を行った。期間中は、オークランド工科大学マオリ・デベラップメント・デパートメント学部長であるパレ・ケイハ教授から、当研究についての貴重な批評と指導をいただくことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究にとって必要な資料、文献もおおむねそろい、それらの分析を通して得られた知見を学会で発表でき、論文執筆作業もほぼ計画通りに進行しているため。

今後の研究の推進方策

今後は、主に今までの分析に基づいた論文の執筆に力を入れる。

次年度の研究費の使用計画

次年度の研究費200,000円は、最新の情報を入手するために必要な文献の購入と、最後の現地調査にあてる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マオリの文化的資源2012

    • 著者名/発表者名
      澤田 真一
    • 学会等名
      東北公益文科大学ニュージーランド研究所創立10周年記念シンポジウム
    • 発表場所
      東北公益文科大学
    • 年月日
      2012-06-23

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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