研究課題/領域番号 |
23520303
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉中 孝志 広島大学, 文学研究科, 教授 (30230775)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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キーワード | アンドリュー・マーヴェル / 人間関係 / 政治・宗教 / 庭 |
研究実績の概要 |
Andrew Marvell と John Hall との政治・宗教的な関係とその変化が文学的表現の中に言語的反響として現れた例を国際学術雑誌 Notes and Queries において成果発表した。 脱党派的人間関係を醸成したという仮説の下に今年度も継続した、場所としての「庭」に関する研究は、日本英文学会全国大会において「マーヴェルのセクシュアリティー」として口頭発表を行い、その研究過程で James Shirley (1596-1666) との関係が浮上してきたため、今後の研究課題を発見することができた。 また、今年度の調査過程の中で、錬金術的思想を接点としてマーヴェルと Second Duke of Buckingham との関係も重要視すべきことが判明し、その研究成果を17世紀英文学会学会誌に発表する準備をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成25年度のサバティカル研修終了後、平成26年度は、前年度に指導できなかった学生の論文指導等の教育負担が倍増し、かつ本務校の研究科長補佐として学部・研究科行政・運営に携わったため、本研究へのエフォート値が著しく減少し、研究計画最終年度に予定していた研究が遂行できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
時間的にも資金的にも十分なものが残されていないため、マーヴェルの人間関係を調査する上で、当初の予定を変更し、Robert Hooke を含む Royal Society との関係、およびスタンリー・サークルの中のもう一人の人物 James Shirley との関係を間テクスト性の観点から、Early English Books On Line によって調査、考察し、研究最終年度での一定の成果を纏める。
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度が当初の研究終了年度であったが、諸事情により予定の研究時間が確保できず、予算執行がなされなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
書籍購入費と成果発表のための印刷費に充てる。
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