庭が、超党派的、脱イデオロギー的な人間関係を紡ぎだす媒介的な空間と成り得た可能性を精査する過程でイギリスの1640~50年代の長老派と独立派との間の共謀、敵対関係、そして「法王教」との確執が、マーヴェルとジョン・ホールとの表面上の友人関係を変容させていることが判明した。この研究成果は、Notes and Queries において発表された。 また、マーヴェルとフェアファックス卿との人間関係が、一方にバッキンガム公爵を介した王党派の人脈、他方にクロムウェルやミルトンのような議会派の人脈との間で微妙なバランスを保っていたことが知見として得られた。この研究成果は17世紀英文学会の論集で発表された。
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