研究課題/領域番号 |
23520310
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
松田 雅子 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科, 准教授 (90249665)
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研究分担者 |
中島 恵子 大阪成蹊大学, 経営情報学部, 教授 (20188949)
西村 美保 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (60284452)
ルール・ドーン ミシェル 長崎大学, 言語教育研究センター, 講師 (20346943)
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キーワード | マーガレット・アトウッド / カナダ文学研究 |
研究概要 |
1)研究代表者の松田雅子は、「『オリクスとクレイク』における遺伝子操作の問題 」について日本カナダ文学会第31回年次研究大会で研究発表を行った。(2013年6月15日北海道武蔵女子短大)5月に長崎大学大学院生産科学研究科に提出していた博士論文『マーガレット・アトウッドの軌跡―カナダの文化的自立からグローバルな環境問題へ』が受理され、9月に論文博士号(学術)をいただいた。2014年2月20日に行われた国際学会 Geospatial Information Science and Urban Planning(長崎大学で開催)で、秦シンと共同で、"Margaret Atwood’s Speculative Novel Oryx and Crake: Problems of Bio-engineering in a Future Society"を口頭発表し、論文が学会誌に掲載された。2)共同研究者の中島恵子は、神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程を修了、博士(学術)号を取得した。(2014年3月)題目は、「ヴァージニア・ウルフとマーガレット・アトウッドの創造空間―フィクションの構造と語りの技法―」。共訳で、The Cambridge History of Canadian Literatureの翻訳を進めている。3)共同研究者の西村美保は、レスター大学で海外研修を行った。イギリスからカナダへ移住した移民使用人に関する歴史資料を調査し、関連文献を精読した。その後、『またの名をグレイス』における女性使用人の表象について、分析を行った。これに関しては、26年度も引き続き、継続する予定である。4)共同研究者のミシェル・ルールは2013年6月14日、淡江大学でのThe Sixth Tamkang International Conference on Ecological Discourse,で、Metaphors that Move Us - Moving Between Imagination and Reality というタイトルで、アトウッドの詩の分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究代表者と共同研究者の中島恵子はアトウッドの長編小説と短編小説について、博士論文をまとめることができたので、当初の計画以上に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
1)研究代表者と共同研究者中島恵子の博士論文を出版する予定である。 2)研究代表者と共同研究者中島恵子はアトウッドの自伝的小説であるCat's Eye を翻訳しているので、翻訳を完成し、出版する予定である。3)国際アトウッド学会での発表に向けて、準備を進める。4)『またの名をグレイス』の移民の女性使用人の表象について、さらに分析を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
おもに博士論文作成に集中していたので、予算消化が少なかった。 書籍購入と英文論文の添削を依頼する。カナダ文学会に参加する。
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